レビュー記事:奴隷との生活 -Teaching Feeling-
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レビュー記事:奴隷との生活 -Teaching Feeling-

2015-11-18 18:17
  • 3

半年ほど前に自分のクレジットカードを手にして以来、amazon等で積極的にネットショッピングを楽しむようになりました。
なにせ、それより前はいちいち銀行振り込みやプリペイド等で決済を行うか、母のクレジットカードを借りる必要があったため、気軽に買い物ができなかったのです。
そしてつい先日、今更ながらDLsiteのアカウントを作成しました。
別にアカウントを作らずとも買い物はできたようなのですが、ひとまずこれでスケベな同人作品などを購入する準備が整いました。
わざわざそんなもん買うのかよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは私にとって死活問題なのです。
アダルトビデオにモザイクを入れる仕事に従事している私は、既にアダルトビデオを見ても仕事のこと以外思い浮かばなくなっており、
特にモザイク入りの作品を見ると「もうやめてくれ!今は仕事中じゃないんだ!」と叫びたくなるような、一種の精神障害を患っているような状態となっています。
そのため、私にとってエロ漫画やエロゲーといった二次元作品が、私にとっての数少ないオアシスとなっているのです。
というわけで、早速何か買ってみようと言うことで目に付いたのが、この『奴隷との生活 -Teaching Feeling-』という作品です。


以前にDLsiteをチェックした際にもランキングの上位に位置しており、その後も広告等で名前を見かけたり、2ちゃんねるに何度かスレッドが立っているのを見かけたりしていました。
ジャンルは「奴隷純愛シミュレーション」となっており、その通り「奴隷の女の子とラブラブな生活をする」という、キモオタならば誰でも一度は考えそうな内容の作品です。
そして、そのコンセプトが人気を博したのか、それとも他の面が評価されたのか、とにかくこの作品、メチャクチャな人気となっているようで、
この記事を書いている現時点で23133というとんでもないダウンロード数に達しています。
参考までに書いておくと、DLsiteの同人作品は数百ダウンロードでもそこそこの売れ行きで、ランキング上位になるような作品でも精々数千ダウンロード程度です。
過去に「もんむす・くえすと!前章 ~負ければ妖女に犯される~」という作品がエロ同人作品としては未曾有の大ヒットを果たし、
その後しばらくM向け・モンスター娘モノの作品が乱立するほどの大ブームとなったことがありましたが、その作品ですら21843ダウンロード。
それのダウンロード数を発売から僅か半月ちょっとで上回っていると言えば、如何にこの作品の売れ行きが異常であるかは伝わると思います。
ここまで大ヒットしているとなれば興味も湧くもので、これは丁度良いと、私も購入してみました。
何だか「まんまと乗せられている」感じがしなくもないですが、この際細かいことは忘れましょう。


しがない街医者の主人公の元に、怪しい男が尋ねてくるところから話は始まります。
この男は、以前に主人公に助けられた事があるとのことで、その謝礼として大金を渡し、
さらに「もし良ければ」と、奴隷の少女の引き取り手にならないかと提案をしてきます。
ここで下の選択肢を選ぶとそのままゲーム終了。この選択肢、必要なのか?
ギャグ系の作品で冗談として地雷選択肢を仕込むならともかく、シリアスな作品にこんな選択肢を仕込む意味は何なんでしょうか?
しかも、断った場合に特別な会話やイベントがあるわけでもなく、そのまま商人と奴隷が立ち去って終わり。
だったら選択肢なんて出さずにそのまま引き取った所からゲーム開始でいいじゃねえか。
とまあ、最初からなんだか不穏な空気を感じつつも、気を取り直して奴隷を引き取り、物語は始まります。


最初の行動画面がこちら。取れる行動は「会話」「頭を撫でる」「体を触る」の三つ。
いきなり体を触っても親愛度が下がったりはしませんが、体を触った後に可能になる、無理矢理襲うイベントを起こすと15日目に奴隷が死亡します。
会話も可能ですが、最初はどれだけ選択しても親愛度は一切上がりません。よって行動は「頭を撫でる」一択です。
一日の行動の回数は七回あり、午前3回、昼1回、午後3回ありますが、ひたすら頭を撫で続けます。
日が明けても頭を撫で続けます。そのまま二週間くらい。
厳密に言うと途中でいくつかのイベントが発生し、選択肢によって親愛度が上がったりするのですが、
どうせ頭を撫でていれば親愛度は上がるので選択肢は正直どうでもいいです。
そうして15日目になると奴隷が風邪を引くイベントが発生。
「付きっ切りで看病する」を選択すれば奴隷は生存、選択しなかった場合、もしくは襲うイベントを起こしていた場合は死亡。
このイベントが二つ目にして最後のゲームオーバー分岐点のため、これが終われば後は好き放題に行動して構いません。



今まで通りひたすら頭を撫でたり……



街や森の探索に行ってみたり。
そしてエロゲーとして当然、奴隷少女とエッチも可能です。
前述の通り、もう何をやってもゲームオーバーになるようなことはなく、エンディングも存在しないため、気が済むまで奴隷少女との生活を堪能できます。
頭を撫でて、探索して、エッチをして、頭を撫でて、探索して、エッチをして……





飽きた。

総プレイ時間は一時間ちょっと、奴隷との生活105日目にして、完全にやる事がなくなりました。
別にゲーム内でのイベントを全て起こし終わったわけではなく、回収していないシーン等もあるのですが、「もういいや」と思いました。
それで、「なぜこうなったのか」という点を自分なりに分析してみたのですが、その中で最も大きな理由は「達成感が無い」という点です。
まず何が問題かと言うと、最初に親愛度を上げるための行動が「頭を撫でる」一択であること。
普通に考えて、初対面の相手の頭をひたすら撫でてりゃ親密になれるって、そりゃねーだろ。
しばらく前に、「バトルガールハイスクール」というゲームのCMで、「女の子の頭を撫でて喜ばせる」というシステムが気持ち悪い、などと批判の声が挙がった事がありましたが、
あちらは頭を撫でることが数ある要素のうちの一つであり、「頭を撫でるゲーム」ではないのに対し、こちらは本当に「頭を撫でるゲーム」です。
そりゃあ、ゲームはゲームですから必要以上にリアリティを求めるのは間違いだと思いますが、初対面の相手に対して頭を撫でるのが正解って、そりゃあ無いでしょう。
仮にも「純愛シミュレーション」を謳うのであれば、このシステムはあまりにもお粗末です。
まだ会ったばかりで、自分のことを警戒している奴隷少女に対し、慎重に話題を選びながら話しかけたりして、
「こんな話をしたら喜んでくれるかも」とか「こんな事をしたら嫌われちゃうかな」なんて事を考えながら、
必死に試行錯誤を重ねつつ、少しずつ距離を縮めていくとか、そういう事をプレイヤーは期待しているはずです。と言うか私が期待していました。
それなのに、会話は無意味で頭を撫でるのが正解。とりあえず二週間も頭を撫で続ければ奴隷少女は自分にメロメロ。これの何が楽しいんだ。
仲良くなってからも、会話の内容は少ないパターンが表示されるだけで選択肢等もなく、会話のコマンドを選ぶ楽しみもない。
「奴隷との生活」って言うならもっと色々「生活」らしいことがしたいんですよ。俺が買ったのは「奴隷の頭ナデナデゲーム」じゃないんだ。

「生活」と言う点に焦点を当てて考えると、さらに不満が出てきます。
と言うのも、このゲームには「苦労する要素」がちっとも存在しないのです。
前述の達成感の話とやや被りますが、どうにもゲーム内の毎日が平坦すぎる。
例えば奴隷少女を養うようにしたことで生活費に困り、何とかしてお金を稼がなきゃいけないとか、
奴隷少女を学校に通わせたがいじめに遭う……とか、そうした「問題」がまるで発生しない。
それどころかこの作品には所持金の概念が存在せず、奴隷少女に服を買うのも、外食に連れて行くのも、好きなだけ可能です。
主人公がお金に全く困っていない、と言うことなのかもしれませんが、ゲーム的にはなんとも味気ないです。
例えば、欲しい服があるけど所持金が足りない。だから必死にお金を稼いで、何とか服を購入する。
そうしたプロセスがあってこそ、その「欲しい服」を手に入れた喜びもひとしおになるのではないでしょうか。
最初から何でも買えると言うのは、まあ楽と言えば楽なんですけど、ゲーム的な楽しみがないのです。
とにかくこのゲーム、やる事がすぐになくなります。
会話は特に面白みがない、森の探索も特に大きなイベントはなく、仲良くなるには頭を撫でるだけ、後はもうエッチくらい。
「奴隷との生活」と言うか「頭撫でてエッチ」と言った方が正しいような内容です。
そのエッチの実用性に関しては微妙なところ。見ての通り絵にはやや癖がありますが、露骨に抵抗のある人はあまり多くなさそうな程度。
差分を除いたCG枚数は7枚ほど?で、あまり多くはありません。テキストのボリュームも並程度。
絵柄が気に入れば「使える」程度だとは思いますが、最初から実用性だけを求めているのなら価格には釣り合わないでしょう。

総じて、ゲーム的な面でもシナリオ的な面でも内容が薄く、はっきり言って楽しめる要素はまったくと言っていいほどありません。
一応、その薄いシナリオ内でも奴隷少女はそれなりに可愛いと思えたのですが、良くも悪くもそれだけ。
同人作品としては悪くないクオリティだとは思いますが、ここまで大ヒットするほどの作品だとは思えませんでした。
よっぽど作品コンセプトが受けたのか、そうでなきゃマーケティングの効果なのか。正直よく分かりません。
今後も内容の拡張は行う予定、とのことですが、さすがに今から大幅なシナリオ追加やゲームシステムの抜本的な見直しが行われる可能性は大きくないでしょう。
何だか色々とモヤッとした結果に終わりましたが、何だかんだ作品コンセプト自体は面白く、
こうした同人作品の突発的な大ヒットは市場の活性化にも繋がると思うので、そういった意味では良かったのかな、と思っていたりもします。
しかし、やはり惜しい作品だなあ、というのが正直なところ。5点満点中なら2.5点くらいか、オマケして3点くらい。
せめてもう少し会話が充実していれば……ねえ。

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女性には向かない気がするのですが…(笑)
男性のカメリアコンプレックスを見事に突いていますからね
46ヶ月前
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会話シーン増加とコマンド追加のアップデートがあればいいんですがね・・・
44ヶ月前
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つ奴隷との生活 teaching feeling ver2.0(激遅)
32ヶ月前
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