【参考】津田大介のメディアの現場
http://www.targma.jp/tsuda/
◆近況報告
最近、津田メルマガ連載「週刊○○レビュー」の影響もあり、動画を視聴する時間が長くなりました。特に、TVを見る機会が増えました。そうなると、TVで話題になっていることが気になってきます。例えば、北海道で起きた子供の置き去り事件。以前であれば、大して興味を持たなかったと思うのですよ。だって、これって町レベルで解決する「小さな事件」じゃないですか。いくらTVで日本全国、あるいは世界中に捜査状況が報道されても、TVを見ている私たちにできることは皆無なのです。
例えば、消費税や社会福祉、震災復興、国際紛争であれば、報道を通じ、私たちが何らかのアクションを起こすことは可能です。しかし、北海道で行われている子供の捜索は、どれだけ大々的に報道されたとしても、私たちにできることは一切ありません。むしろ、子供の将来を思うならば、果たして大々的に報道する必要があったのか、疑問に思います。万が一、大々的な報道がキッカケで、両親の精神状態がおかしくなったり、親子関係がギクシャクしたりしたら、それって子供にとって幸せなことなんですかね? 子供の将来が、視聴者の味わう一時的なカタルシスとして「消費」されることを是として良いのか。どうしても納得できないのですが、そういうことを気にする人は、TV視聴に向いていないのでしょう。
また、これだけ大々的に報道されると、「何か裏があるのでは?」と考える人が出てくることも、興味深いと感じました。例えば、「本当は子供を殺害していて、その事実を隠すために事件をでっち上げたに違いない」といった投稿を見ました。私も「その可能性はあるかも」と思いましたが、そうした推理をSNSに投稿することは控えました。仮に推理が正解していたとしても、得られるのは自己満足だけです。一部の人からは称賛されるかもしれませんが、そのメリットは些細なものです。一方で、推理が間違っていた場合のデメリットは甚大です。周囲からの評価は下がるでしょうし、名誉棄損や侮辱をしたとして訴えられる可能性もあります。
刹那的に「満足を得たい」と思う気持ちも理解できますが、メリットとデメリットのバランスもできない人間は、結果的に自身の評価を落とすだけ。そんなことを、子供が無事保護されたというニュースを見ながら考えました。じゃんけんならともかく、事件に対するコメントは「後出し」で問題ないのです。
いらすとや
◆注目のニュース[2016年5月27日~2016年6月2日]
【注目】渡辺文重『週刊サッカー有料コンテンツ批評』第10回(5/20~5/26)「仕切り直しの5月最終戦」
http://j-ron.jp/jijijron20160527.php
私が執筆した記事の宣伝です。
【注目】“解凍”と呼ぶのはおっさんだけ? Twitterで“解凍”派と“展開”派の争いが勃発
http://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/759537.html
私は2005年までパソコンライターをしていたのですが、「解凍」というワードを使っていました。なお、「窓の杜」はWebサイトをリニューアルしたようです。
【注目】継続課金マガジンの売上を確認するには?
https://note.mu/info/n/n4b87ae593182
誰(どのアカウント)が購読したか、配信者が分かることは「note」の特徴です。ほかのサービスは、数字しか分からないんですよね。
【注目】東京都議会の取材に行ったら「ネットメディアは報道ではない」と断られた話
https://www.buzzfeed.com/kazukiwatanabe/arent-we-news-media
ネットに限らずメディアは玉石混合。何らかの基準を設けることは必要かもしれませんが、「紙だから」とか「ネットだから」といった基準は、時代遅れのように感じます。
【注目】スマホ写真を売買できるフリマアプリ「Snapmart」--“日常”写真に需要
http://japan.cnet.com/news/service/35083550/
まだ、サービスを試していないのですが、興味深いですね。
【注目】「ヘイトスピーチ解消法」施行を前に - ウェブマガジン開始のごあいさつ
http://www.targma.jp/yasuda/2016/06/02/post44/
安田浩一氏の有料Webマガジンがスタートしました。
◆注目の有料メルマガ
【注目】MCタツのロスタイムTV
http://ch.nicovideo.jp/loss-time
月額:540円(税込)
創刊:2016年5月
主な執筆者:MCタツ
私の友人でもあるMCタツ氏が、個人メディアをスタートしました。まだ、何のコンテンツもないのですが、たまたま会う機会があったので、いろいろと話を聞きました。サッカーキングチャンネルの生放送「ハーフ・タイム」で実績を残したMCタツ氏ですが、現時点で苦労しているのは「環境」のようです。生放送を行うための機材やスタジオの準備などが、当面の課題とのこと。1人で放送するならともかく、ゲストを呼んで話を聞くとなれば、それなりの「環境」がどうしても必要なのです。
【参考】サッカーキングチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/soccerking/live
先週の「注目の有料メルマガ」では、「HoneyWorksチャンネル」を取り上げ、生放送がカギを握ると記したのですが、MCタツ氏は、まさに生放送を得意としているため、うまいこと行けば、人気のチャンネルになるのではと思っています。
【参考】HoneyWorksチャンネル
http://ch.nicovideo.jp/honeyworks