リズと青い鳥を観て 
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リズと青い鳥を観て 

2018-04-22 06:56
    不思議な感覚が残る映画でした。
    人と人の奥深さを感じさせるような。深くて理解できないことが心を温めてくれるような。

    内容は本当に2人の少女を見ているだけのような映画です。写実的と、紹介されていましたがその通り。
    共感するところはあれど、「普通の人が体験しないような困難を乗り越える」や「普遍的な答えを見だす」といったドラマツルギーみたいなものは他の映画や物語と比べて弱い。

    本当に「人と人が想い、悩みながら同じ時間を過ごす」
    その時間を描いた映画です。

    それだけで、だからこそ凄いと思いました。
    私は微力ながら、「人の想いを捉え、それに知識や経験を添えて、その人の想いを補強して人に伝える」そして、それが「曰く現実の社会で人が絶望したり苦しむ心理的な障害に勝る」それを伝えるといったものをずっと作りたいと思っていました。

    ただ、結局は想いを捉えようとした人の「ありのまま」ではなかったのですよね。まあ、自分はそんなに偉そうに述べらるような人間ではないのですが。

    この映画を見ている間は映画であることを忘れていました。
    「人の思いを捉え、それを伝える」

    ただ、それだけでこんなにも不思議で、魅力的で、心が温まるのだなと。
    ありのままの人の心と、それが集まり何かを織りなす瞬間は、奥が深く、決して理解しきれるものではないのだなと。そう感じました。

    それは私の中で、この世のあらゆる心理的障害の事を理解しきれないのと同じように、「人の心が織りなす温かさ」も決して理解しきれるものではない。そのことが希望を感じさせてくれるような映画でした。

    ドラマ風に言えば「希望と絶望、どちらが勝るか」と言われたとき「どちらも理解できないし、理解しきれないほど深いもの。だから、わからないけれど、それなら希望のほうを信じてみたい。そして、理解しきれないような深いものだからこそ、ずっとそれを信じられる」

    そういったことを気づかせてくれた映画でした。



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