初音ミク - ホログラム、アバター、そして”未来”のポップスター?
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初音ミク - ホログラム、アバター、そして”未来”のポップスター?

2018-07-07 19:30

    ※本記事は以下のページを翻訳したものとなります
    https://www.washingtonpost.com/entertainment/music/this-singer-is-part-hologram-part-avatar-and-might-be-the-pop-star-of-the-future/2018/07/05/e2557cdc-7ed3-11e8-b660-4d0f9f0351f1_story.html
    (by Mark Jenkins, July 5)

    日本のポップアイドル「初音ミク」が今週木曜日にワシントンデビューを果たす際、ファン達には通常の眩しいペンライトではなく公式のペンライトを使うよう求められます。なぜなら、観客からあまりにも多くの光を浴びてしまうと、ミクは消えてしまうかもしれないからです。
    というのもミクはホログラムなのです。 - 少なくとも彼女が生身のバンドメンバーを従え、コンサートで歌うときは。彼女はまたアニメキャラクターであり、ゲームのアバターであり、"ボーカロイド"から生まれた歌声と無名の人々によるイラストとの結晶体でもあります。

    「ミクは何にでもなれるの。彼女はまるで世界中にいるバービー人形。バービーに自分の好きな衣装を着せるように、皆それぞれのミクがいるのよ。」
    単なるミクのファンだけではないウィーンの女性、Cien Millerは言います。Millerもまた、ターコイズカラーの髪のバーチャルボーカリストの為に曲を作り、YouTubeに投稿して成功を収めた「クリエイター」の一人です。

    札幌に拠点を置くクリプトン・フューチャー・メディアが制作し、2007年にリリースされた初音ミクは、ヤマハが開発したボーカロイドエンジンを使用しています。ミクの音楽的才能とセクシー・キュートなイラスト(漫画家のKEIがデザイン)は、クリエイティブコモンズライセンスの下、インターネットを通じて誰もが入手できます。

    「そもそも初音ミクとは、音楽を作る為のソフトウェアなのです。」
    ミクのライブコンサートのコーディネーターであるRiki Tsujiは言います。
    「誰もが初音ミクのソフトを買うことができ、そのソフトを使って歌詞を入力しメロディを添えるだけで、ミクが歌を歌ってくれます。初音ミクがリリースされたとき、人々はミクの声を使ったオリジナル曲を作り、動画共有サイトにアップロードし始めました。ここから創作の連鎖が始まりました。」

    「ミクは最初のボーカロイドでは無いのよ。」とMillerは言いましたが、ミクの登場により彼女には通常の著作権ルールと異なるものが適用されました。
    「人々はミクの画像や声を自分の楽曲に使うことができるようになった。これは人々がミクに愛着を持ってもらえる理想の形。そしてミクを使うことで、自分の作ったものに人々が興味を持ってもらえるのよ。」
    Millerがミクのために作ったシンセポップの曲は、Crusher-P(Pはプロデューサーの意)という名前で公開されています。彼女の代表作「Echo」は最近、YouTubeで2,500万回再生を記録しました。
    「Echoは今までで最もヒットした英語ボーカロイド楽曲になりました。」
    歌やゲーム音楽の作曲家で現在23歳のMillerは、12歳の時に出会ったミクに大いに感謝している。

    初音ミクを大雑把に訳すと「未来からの初めての音」となりますが、和英辞典に「Miku」という単語は載っていません。「Miku」は一般的には「Mirai(未来)」と表現される単語の別の読み方です。「Mirai」という表現は、例えば”永遠の16歳”が主人公の、より子供向けに作られたセガのゲーム「Hatsune Miku and Future Stars:Project Mirai」のような製品名に使われています。

    ホログラムのミクは2010年に東京でソロコンサートデビューを果たし、以降アジアの主要都市を周りました。彼女は現在3回目の北米ツアーの最中で、今年の終わり頃にはヨーロッパツアーも控えています。

    制作チームは新曲や過去の代表曲に加え、ローカル言語の曲も常にセットリストへ組み込みます。12月のマレーシア公演では、英語、日本語、中国語、インドネシア語、マレー語の曲で構成したことをTsujiは思い出しました。
    しかしながら、ミクはあらゆる言語の楽曲を求めているのではありません。なぜならYouTubeやニコニコ動画には、アマチュアや新進気鋭のプロにより10万曲以上が投稿されているからです。

    「これは我々が把握できている数に過ぎません。」とTsujiは言う。
    「インターネットはあまりにも広大なので、初音ミクの声を使ってアップロードされた全ての曲を追いかけることはほぼ不可能なのです。」
    ミクの楽曲を管理することに細心の注意を払ってはいません。インターネットの音楽や動画サイトは、最も聞かれた曲や注目されている動画を探すのに非常に優れています。そしてミクのファンは、いいね!やハッシュタグを使って拡散します。「何かが盛り上がり人気が高まって我々のレーダーに引っかかったら、我々はそれを確認すればいいだけなのです。」とTsujiは言う。

    現在のツアーでは楽曲コンテストが行われ、優勝した楽曲はミクがコンサートで歌う予定です。ミクが歌うその他の曲は、いずれもクリプトン・フューチャー・メディアとは直接関係のない個人によって作られたものです。
    「我々は製作者たちに連絡し、”この曲をコンサートで使ってもいいですか?” と問い合わせます。」とTsujiは言う。

    4人組のバックバンドの構成など、ライブの他の部分は特に目新しくはありません。
    「それは実在のポップ歌手のパフォーマンスに出来る限り近づけようとしているからです。」とTsuijiは言う。
    「同じステージ上にバンドメンバーを配置することは、ミクに魂を吹き込むのに凄く役立ちます。我々は観客が単なる映像を見せられているという感覚に陥ることを避けたいのです。」

    もちろん、ミクは台本に無いアドリブは苦手です。しかし、それは凝った振り付けや、事前に収録したボーカルに頼りがちな最近の主流のポップスターの大部分と大きく変わりません。そしてミクにはファンの夢だけでなく、ファンが持つ創造的スキルを具現化する力があるのです。

    MillerはAnthemでの公演に参加する予定です。もっとも、彼女は別のボーカロイド:Gumiの楽曲を多く作っていますが。(Miller曰く、Gumiの声質と英語の話し方が好きとのこと)
    Millerは日本を2度訪れていて、同じミクのクリエイターと会ったこともありますが、ホログラムの歌手には会ったことがありません。

    「とてもワクワクしているわ。だってミクを死ぬほど愛しているし、これからもきっとそうだから。」

    初音ミクは7月12日午後8時にAnthemに登場する。
    チケット:$ 50- $ 155 theanthemdc.com


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