「もういくつ寝るとお正月。」とは、
本当に言い得て妙だなと思う。
ついこの間、年が明けたと思ったら、
もう年末だ。
年頭に立てた目標は何一つ達成されることもなく
2016年が終わろうとしている。
年齢を重ねるにつれ、時の経過が
とても早く感じられる。
何故早く感じてしまうのか。
何かの本で読んだのだが、大人になると
「待たなくなるから」らしい。
確かに子供の頃は、夏休みであったり、
クリスマスであったり、誕生日であったり、
色々なことが待ち遠しかった。
しかし、大人になってからは仕事や作業に追われ、
だらしなく酒に酔い、
特別な明日を待つこともなく日々を
過ごしてしまっている。
このままだと気が付けば30代が終わってしまうし、
振り返った時に何も残らない可能性だってある。
そんなとりとめのない日常に待ったを
かけてくれた佐世保競輪場。
競輪での中継の仕事のみならず、
ロケに行かせていただいたり、
コラムを書かせていただいたり。
何より私に「白めがね」という
キャラを定着させてくれた。
このおかげで、今では他県の競輪場に行っても
「白めがねさん。」
「佐世保見てるよー。」
「また三連複の5点ボックス出してね。」など
温かい声援をいただけるようになった。
オーバーな言い方をすると今年の大津の経験値の
大半は佐世保競輪場のおかげだと思っている。
少し話は逸れるが、先日佐世保に行った際に、
視聴者の皆様から寄せられた番組に対する
感想などを目にする機会があった。
穿った見方をすると、ただの視聴者プレゼント。
住所や氏名などの必要事項だけを明記しても
問題はないのに、
みな丁寧に感想まで書き添えてくれていた。
人の役になんかそうそう立てるわけなんかないし、
誰かの心を動かせるなんて思ってない。
でも、私たちの放送を見て、皆様の日常の中に
僅かでも明かりを灯せたのであれば、
それが「働く」「働いた」ということなのだろう。
お寄せいただいた感想を読んで、そう感じた。
さて、佐世保競輪場では12月31日から
来年1月2日まで
「99サンセットナイトレース
日本一の長崎和牛レモンステーキ杯」が行われる。
競輪で終わり、競輪で始まる2016年と2017年。
何も正月から、という声も聞こえてきそうだが、
そういうお正月も悪くない、きっと。
起も承も転も結もない文章。
兎にも角にも2016年。
大変お世話になりました。
来年も宜しくお願い致します。
2017年の目標は「トリガミ」しないこと。
酉(とり)年だけにね。
皆様も良いお年をお迎えくださいませ。