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うたわれるもの 二人の白皇 「頼んだぜ、アンちゃん。」 帝の崩御から始まったヤマトの動乱。 ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から追われる身となった右近衛大将・オシュトル。 彼は戦いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、肉体と魂は世界の一部と化した。 その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。 オシュトルから仮面と意思を託されたハクは、 ハクとしての人生を捨て、正体を偽り、仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。 そしてエンナカムイに逃れ、回復の兆しを見せたアンジュは、 父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。 一方、ヤマトでは混乱に乗じて、八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。 やがてヤマト軍の侵攻は、本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び……。 ヤマト全土を巻き込む戦乱が、幕を開ける。 「うたわれるもの」シリーズ最終章。 全ての謎が、今解き明かされる。