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うたわれるもの 二人の白皇
「頼んだぜ、アンちゃん。」
帝の崩御から始まったヤマトの動乱。
ヤマトの皇女・アンジュの毒殺未遂の嫌疑から追われる身となった右近衛大将・オシュトル。
彼は戦いの末、仮面<アクルカ>の力を使い果たし、肉体と魂は世界の一部と化した。
その別れ際、友であるハクにアンジュとネコネの未来を託す。
オシュトルから仮面と意思を託されたハクは、
ハクとしての人生を捨て、正体を偽り、仮面とともにオシュトルとして生きることを選んだ。
そしてエンナカムイに逃れ、回復の兆しを見せたアンジュは、
父である帝が残した皇女の地位を取り戻したいと立ち上がる。
一方、ヤマトでは混乱に乗じて、八柱将であるライコウが偽の皇女を擁立し、国を掌握しようとしていた。
やがてヤマト軍の侵攻は、本物の皇女を排除すべくエンナカムイへも及び……。
ヤマト全土を巻き込む戦乱が、幕を開ける。
「うたわれるもの」シリーズ最終章。
全ての謎が、今解き明かされる。
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うたわれるもの
過去の記憶も、自分の名前さえも、一切を失って瀕死で倒れていた青年。彼が目覚めたのは亜人たちの暮らす自然豊かな世界。そして、彼の顔には、外すことのできない奇妙な“仮面”が被せられていた。
青年は、村長(むらおさ)の孫娘・エルルゥに助けられ、傷が癒えるまで村長の家で暮らすことになる。集落の人々とも打ち解け始め、彼の知略と勇気によって集落が“危機”から救われたことがきっかけで、青年は村長から「ハクオロ」と名付けられ、人々にとって次第になくてはならない存在となっていく。
そんなある日、事件は起こった。藩主の横暴に抵抗したことで、村長が凶刃に倒れたのだ。村人たちの抑えられていた怒りに火が付き、やがて一斉蜂起へと事態が急速に進展する。叛乱軍の長として、戻れぬ道を歩み始めたハクオロ。しかしそれは仮面に隠された謎と真実を探求する、長い旅路の始まりでもあった・・・。
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