-
-
げんしけん2
笹原が会長に就任し、オタク嫌いなオタク女・荻上を迎えながらも、相変わらず、ゆるやかな日々を
過ごす現視研の面々。そんな現視研に転機が訪れる。笹原が会長就任の際に公約し応募した、コミフ
ェスのサークル参加。そのコミフェス当選通知が届くのであった。興奮さめやまぬまま部室に出向く
といつのまにやら編集会議らしきものがスタートし、なんやかんやと話し合いが進められる。“自分
たちだけで同人誌を作る”だが、一ヶ月後、印刷場への入稿締め切り三日前。現視研部室では『緊急
コミフェス対策原稿ほとんどできてねぇよ会議』が始まろうとしていた・・・。現視研によるサーク
ル参加、同人誌づくり。そのなかで繰りひろげられる人間模様&恋模様。荻上のライバル薮崎や大野
の留学先の友人“スー&アンジェラ”も加わり、ゆるやかなオタクライフから、新たな世界に踏み込
んでいく“げんしけん”。はたして、その先にあるものとは!?
-
死んでもいいの 百年恋して
祐加は結婚早々、夫・耕三を事故で亡くし、
そのショックで歳を取らなくなっていた。そ
して30年、事故後生まれた娘の綾香も30歳近
く。祐加と同じくらいの年齢になって婚約者
を家に連れてくるようになっていた。
祐加や耕三とつるんでいた昔からの親友、次
郎も60歳になったが相変わらず祐加の近くに
いてなんやかんやと面倒を見てくれている。
次郎は祐加のことがずっと好き。だが長いこ
と友達づきあいだった祐加にとって次郎をそ
んな目で見ることはできなかった。
ある日、祐加は道端で酔っ払いの女性を介抱
する。その女性・恵美は介抱してくれたお礼
におまじないしてあげると祐加にキスをす
る。唖然とする祐加を置いて去っていく恵美。
翌日、勤務する図書館の地下で見慣れないド
アを発見する。恐る恐るドアを開け中に入っ
ていく祐加。長い暗渠を抜けてなにか見覚え
のある街にたどり着く祐加。そこで彼女の目
の前に現れた一人の男性。それは30年前、事
故で亡くなった耕三だった…。