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ひみつのアイプリ
ひみつの扉を開いたら、
メイクにネイル、キラキラコーデにオシャレして、ひみつのわたしに大変身!
それがアイドルプリンセス『アイプリ』!
さぁ、みんなもひみつの世界に飛び込めば、アイプリになれちゃうかも!?
私立パラダイス学園に入学した主人公・青空ひまりと星川みつき。
アイプリに憧れるひまりの夢は、おともだちを1万人つくること!
でも人見知りでキンチョーしぃのひまりには、ちょっとむずかしいかも…… 。
そんなひまりが思いがけずアイプリデビューすることに!?
親友のみつきにも言えない『ひみつ』ができちゃった!
だけど、みつきにもなにやら『ひみつ』があるようで…… 。
ひみつを抱えたひまりとみつき、2人のアイプリがはじまります!!
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白い砂のアクアトープ
「――見えた?」
くくるは、そっと、がまがま水族館のヒミツを教える。
「ここではときどき、『不思議なもの』が見えることがある」
夏の日差しが降り注ぐ、沖縄。
那覇市内からバスに乗り1時間あまり揺られた先に、その水族館はある。
沖縄本島南部、美しいビーチのすぐ脇にある、ちいさな、すこしさびれた「がまがま水族館」。
18歳の女子高生・海咲野くくるは、そこでまっすぐ、ひたむきに仕事をしていた。
祖父に替わって「館長」を名乗るほど、誰よりもこの水族館を愛している。
ある日くくるは、水槽の前で長い髪を揺らしながら大粒の涙をこぼしていた女の子・宮沢風花と出逢う。
風花は夢だったアイドルを諦め、あてもない逃避行の先に、東京から沖縄へやってきたのだ。
がまがま水族館に流れる、ゆっくりとした、やさしい時間。
居場所を求めていた風花は、「水族館で働きたい」と頼み込む。
出会うはずのなかったふたりの日常は、こうして動き始めた。
しかし、がまがま水族館は、「不思議」と一緒に、「閉館の危機」という大きな問題を抱えてもいた。
迫りくるタイムリミットを前に、ふたりは立て直しを目指して動き始める。
かけがえのない場所を、あたたかな寄る辺を、守るために。