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虫かぶり姫
侯爵令嬢のエリアーナは幼い頃から本に夢中で、
ついたあだ名が「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」。
そんな変わり者の姫に、王太子であるクリストファーはこう告げる。
「私と婚約してほしいんだ」
婚約によってクリストファーは宮廷内の派閥争いから解放され、
エリアーナは王太子の婚約者として王宮書庫室への出入りを許される。
これは、お互いの利点のための“名ばかりの婚約”……のはずだった。
4年の歳月が流れたある日、
エリアーナはクリストファーが子爵令嬢アイリーンと仲睦まじく語らう姿を目撃してしまう。
ついに婚約解消の時が来たことを覚悟するエリアーナ。
だが、その心には複雑な想いが交錯していた……。
本好き令嬢の勘違いラブファンタジー。
エリアーナとクリストファーの“本当の恋”の行方は――!?
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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました
「君との婚約は破棄させてもらう」
きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。
アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。
ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。
自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを!
そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。
「結婚していただきたいの!」
一発逆転、幸せを掴み取るための
アイリーンの旅が始まる――。
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舞台「憂国のモリアーティ」
時は19世紀末。古くから続く完全階級制度により、上流階級の者たちに支配された大英帝国。モリアーティ伯爵家の3兄弟は、新たな領主としてダラムの街へ移り住むが、この地にも根深い差別意識が生み出す“悪”が蔓延っていた。ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、犯罪相談役(ルビ:クライムコンサルタント)として、腐敗に満ちた社会に変革をもたらしていく――。
ロンドンの探偵シャーロック・ホームズは、アイリーン・アドラーという女性の調査を依頼される。一方、シャーロックの兄マイクロフトは、アイリーンが手に入れた機密文書の奪還と彼女の抹殺をアルバートに命じる。国家を揺るがす文書と謎多き女アイリーンの存在が、犯罪を仕立てるウィリアムと、犯罪を暴くシャーロックの運命を近づけていく……!