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ストライク・ザ・ブラッド スペシャルOVA 消えた聖槍篇
新たなる波乱の予感を前に
しばし幕間の物語――
“聖殲”を巡るヴァトラーとの戦いに勝利を収めた古城と雪菜。
絃神島を自らの“夜の帝国”としたことで実質的な島の支配者となった古城だが、
以前とさほど変わらぬ日常を過ごしていた。
そんな折、絃神島の周辺海域で起きている原因不明の海難事故について、
獅子王機関と太史局が合同調査を行うことに。
一方、自分を呼ぶ声で目を覚ました古城。
記憶もおぼろげな彼の視界に飛び込んできた光景は、自分がくるまって寝ていたらしい一枚の毛布と
頬を赤らめ、涙ながらに訴えかけてくる雪菜の顔。
「先輩…私、大切なものを失くしてしまいました…」
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明治東亰恋伽
赤い満月の夜、女子高生の綾月芽衣は、妖しげな奇術師チャーリーのマジックに誘われ箱の中へ。目を覚ますとそこは、明治時代の「東亰」だった!
戸惑う芽衣を助けたのは、森鴎外と菱田春草。言われるがまま馬車に乗せられ、着いたところは鹿鳴館。高官たちが集う華やかな舞踏会の場で、泉鏡花、川上音二郎、小泉八雲、藤田五郎といった歴史上の人物たちと出会う。
この世界では、日没から明け方の「朧ノ刻(おぼろのとき)」に、「物の怪」たちが姿を現す。その姿を見ることができる者は「魂依(たまより)」と呼ばれ、芽衣もこの力を持っていた。慣れない生活の中、彼らと触れ合い芽生えていく恋心。「魂依」の力は、芽衣と彼らをより強い絆で結びつけていく。
しかし、現代に戻るチャンスは一か月後の満月の夜。芽衣が選ぶのは現代か、それとも……
少し不思議な明治の東亰で、時を越えた恋の物語が開花する――
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FORTUNE ARTERIAL
桜舞う四月。
俺-支倉孝平-は、記念すべき10回目の転校を果たした。
新しい学舎は修智館学院。
かなりの進学校だとか、キリスト教精神に基づく伝統校だとかは
割とどうでもよくて
いちばん大切なのは《全寮制》だってこと。
これなら、転勤族の親父に連れ回されることもない。
俺はようやく自由を手に入れたのだ。
寮の一室で目覚め、友人と登校。
充実した授業を受け、帰寮。
夜は思い思いの時間を過ごし、就寝。
そんな、落ち着いた毎日が待っているはずだったのだが……
気力体力ともに溢れる副会長、
はかなげで清楚な後輩、
ミステリアスなクラスメート、
常識から大きく外れた寮長、
気苦労の絶えない幼なじみ、
知り合ったのは個性的すぎる人ばかり。
賑やかにならないはずがない。
転校ばかりの過去に置き忘れたものも
得ることができなかったものも
ここでなら、取り戻せる気がする。
今はまだ、おぼろげな形しか見えないけれど。