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ドラマ版 ネコナデ
萌えてたまるか、たかが幼獣。
仕事一筋の部長が、人生で初めて癒されたのは子猫だった。
「真の癒しを手に入れるには、まず自分が変わらなければならない」
鬼塚汰朗。45歳、人事部長。冷血に社員をリストラし、会社でも家でも自分自身を律してきた男が、初めて心の底から癒されたものは猫だった…
株式会社デジタルドラグーンはロボット等を開発するIT関連企業。鬼塚汰朗は、その人事部長。ITバブルで膨れ上がった社員を冷徹にリストラし続ける男。通称「鬼汰朗」鬼塚は笑うことなく、冷静沈着、威圧的な風貌、社員の誰もが恐れていた。
今日も厳しいリストラ勧告を終えたその帰路。深夜までやっているドラッグストアで胃酸を押さえる薬を購入し、いつもの公園で飲んで、ベンチで一息つく鬼塚。そこで若いカップルがはしゃいでいる。足下には段ボールに入れられた子猫が数匹。鬼塚は「責任が持てないならちょっかいをかけるな」と一喝する。残された数匹の子猫。純粋無垢な目の輝き、愛くるしい仕草。鬼塚は誘惑に負けそうになる、が。「ネコナデ声はやめろ」鬼塚は公園を後にするのだった…
第一話 孤独じゃない男
第二話 気の迷いは、きっかけのシグナル
第三話 人生の辻褄は、ずっと後から合ってくる
第四話 世間じゃ、それを癒しと呼ぶ
第五話 一分いくらで働いてますか?
第六話 宝物のしまい場所
第七話 分かってないのは自分だと、認めたくない年頃
第八話 自分の限界値の、意外な低さに気付く時
第九話 久々に会った友人に全然変わらないねって言われて嬉しいですか?
第十話 人生のピークは、今だと言える勇気
第十一話 ふとした事で、逆上がりができるようになった時の気分
最終回 いつもの風景が、違って見えたら、吉日
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映画版 ネコナデ
こんな子ねこに出会ったら、人生がちょっとだけ変わるかも。
やさしい自分に戻れる、そんな子ねこ映画ができました。愛くるしさ満載!日本中が待ち望んだ子ねこ映画の決定版、ついに登場!
一流企業の人事部長・鬼塚太郎(大杉漣)。職場でも家庭でも自分自身を厳しく律し、社員はおろか家族にさえ甘えを許さない。冷酷な社長・辰巳孝四郎(鶴見辰吾)の元、会社に必要のない社員を容赦なく切りつづけ、全社員から恐れられていた。鬼塚は、人生に安らぎなど必要ないと考える一方で、実は、ひそかに胃痛に苦しむ日々を送っていた。
そんなある晩、鬼塚は立ち寄った公園で、捨てられた子ねこをみつける。
そのウルウルとした愛らしい瞳。気がつくと、鬼塚は子ねこを抱き上げ、自宅前に立ちつくしていた・・・。
家に連れ帰ったはいいが、頑固一徹で通してきた手前、妻の静子(原日出子)や娘に打ち明ける事ができない。熟考の末、鬼塚の出した結論は、会社の研修用施設の一室で、こっそり子ねこを飼い始める事だった。
家族にも、職場にも決してバレてはならない、ひとりと一匹のうれしはずかしな毎日が始まる……