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身に虱あり、君子に仁義あり 『徒然草 気まま読み』#68
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今回扱うのは、第九十七段。全文を紹介すると… 其の物につきて、その物を費し損ふもの、數を知らずあり。身に虱あり。家に鼠あり。國に賊あり。小人に財(ざ...
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道具の品格は持ち主の人格 『徒然草 気まま読み』#67
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今回扱うのは、第八十一段。前段を紹介すると… 屏風・障子などの繪も文字も、かたくななる筆樣(ふでやう)して書きたるが、見にくきよりも、宿の主人(ある...
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大事なことを後に回すな 『徒然草 気まま読み』#66
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今回扱うのは、第四十九段。前段を紹介すると… 老來りて、始めて道を行ぜんと待つ事勿れ。古き墳(つか)、多くはこれ少年の人なり。はからざるに病をうけて...
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過ぎたる欲望を捨てよ 『徒然草 気まま読み』#65
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今回扱うのは、第二百四十二段。全文を紹介すると… とこしなへに、違順につかはるゝ事は、偏(ひとえ)に苦樂の爲なり。樂といふは好み愛する事なり。これを...
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めでたい秋の月 『徒然草 気まま読み』#64
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今回扱うのは、第二百十二段。全文を紹介すると…秋の月は、限りなくめでたきものなり。いつとても月はかくこそあれとて、思ひ分かざらん人は、無下に心うかる...
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客の心得 『徒然草 気まま読み』#63
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今回扱うのは、第百七十段。最初の部分のみ紹介すると…さしたる事なくて人の許(がり)行くは、よからぬ事なり。用ありて行きたりとも、その事果てなば疾く歸...
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古典のすすめ 『徒然草 気まま読み』#62
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今回扱うのは、第十三段。全文を紹介すると…ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするこそ、こよなう慰むわざなる。文は文選(もんぜん)のあはれ...
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嘘の世の中 『徒然草 気まま読み』#61
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今回扱うのは、第七十三段。最初の一文だけ紹介すると…世にかたり傳ふる事、誠は愛なきにや、多くは皆虚言(そらごと)なり。「世の中に語り伝えられているこ...
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心を慰めるもの 『徒然草 気まま読み』#60
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今回扱うのは、第二十一段。前段部分を紹介すると…萬の事は、月見るにこそ慰むものなれ。ある人の、「月ばかり面白きものは有らじ」と言ひしに、またひとり、...
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酒の功罪 『徒然草 気まま読み』#59
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今回扱うのは、第百七十五段。この段は徒然草の中でも突出して、最も長い。その長文で兼好が語っていることは、とにかく酒というものがいかに有害で、酒のみ...
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盃の酒を少し残す 『徒然草 気まま読み』#58
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今回扱うのは、第百五十八段。全文を紹介すると…「杯の底を捨つることは、いかゞ心得たる」と、ある人の尋ねさせ給ひしに、「凝當(ぎょうたう)と申し侍れば...
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凶相の理由 『徒然草 気まま読み』#57
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今回扱うのは、第百四十六段。全文を紹介すると…明雲座主、相者(さうじゃ)に逢ひ給ひて、「己(おのれ)若し兵仗の難やある」と尋ねたまひければ、相人、「...
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神になった業平 『徒然草 気まま読み』#56
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今回扱うのは、第六十七段。一部を紹介すると…賀茂の岩本、橋本は、業平・實方(藤原實方)なり。人の常にいひ紛(まが)へ侍れば、一年(ひととせ)參りたり...
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心惑わす色欲 『徒然草 気まま読み』#55
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今回扱うのは、第八段。全文を紹介すると…世の人の心を惑はすこと、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。匂ひなどは假のものなるに、しばらく衣裳に薫...
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競争の弊害 『徒然草 気まま読み』#54
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今回扱うのは、第百三十段。結論部分を紹介すると…人に勝らむことを思はば、たゞ學問して、その智を人に勝らむと思ふべし。道を學ぶとならば、善に誇らず、と...
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潮時を知る 『徒然草 気まま読み』#53
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今回扱うのは、第百二十六段。短いので全文を紹介すると…「博奕(ばくち)の負け極まりて、殘りなくうち入れむとせむに逢ひては、打つべからず。立ち歸り、続...
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「富む」とは何か 『徒然草 気まま読み』#52
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今回扱うのは、第百二十三段。重要な部分を紹介すると…人の身に止む事を得ずして營む所、第一に食ふ物、第二に著る物、第三に居る所なり。人間の大事、この三...
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法然の教え 『徒然草 気まま読み』#51
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今回扱うのは、第三十九段。全文を紹介すると…或人、法然上人に、「念佛の時、睡りに犯されて行を怠り侍る事、如何(いかゞ)して此の障りをやめ侍らん」と申...
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空のなごり 『徒然草 気まま読み』#50
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今回扱うのは、第二十段。全文を紹介すると…某(なにがし)とかやいひし世すて人の、「この世のほだし もたらぬ身に、たゞ空のなごりのみぞ惜しき。」と言ひ...
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何事もあてにするな 『徒然草 気まま読み』#49
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今回扱うのは、第二百十一段。一部を紹介すると…萬(よろず)の事は頼むべからず。愚かなる人は、深くものを頼むゆゑに、うらみ怒ることあり。勢(いきお)ひ...
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小林秀雄の「徒然草」論 『徒然草 気まま読み』#48
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今回は少し趣向を変え、徒然草の本文から離れて、昭和を代表する批評家、「批評」をジャンルとして確立し、文学であり芸術であるというレベルにまで高めた小...
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臨機応変 『徒然草 気まま読み』#47
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今回扱うのは、第二百十三段。全文を紹介すると…御前の火爐(かろ)に火おく時は、火箸して挾む事なし。土器(かはらけ)より、直ちにうつすべし。されば、轉...
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蜜柑に興醒め 『徒然草 気まま読み』#46
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今回扱うのは、第百三十三段。全文を紹介すると…神無月(かみなづき)の頃、栗栖野(くるすの)といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遙かなる苔...
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古きをのみぞ慕わしき 『徒然草 気まま読み』#45
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今回扱うのは、第二十二段。全文を紹介すると…何事も、古き世のみぞ慕はしき。今樣は、無下(むげ)に卑しくこそなり行くめれ。かの木の道の匠(たくみ)のつ...
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男として願わしいこと 『徒然草 気まま読み』#44
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今回扱うのは、第一段。有名な「つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて…」の序段に続く第一段で兼好が語ることは、やはり「つかみ」を意識してか、人とし...
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謎のなぞなぞ 『徒然草 気まま読み』#43
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今回扱うのは、第百三十五段。藤原資季(すけすえ)大納言入道という人物が、宰相中将・源具氏(ともうじ)に対して、「おまえさんの尋ねる程度のことなら、...
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枕の方角 『徒然草 気まま読み』#42
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今回扱うのは、第百三十三段。全文を紹介すると…夜(よ)の御殿(おとゞ)は東御枕なり。大かた東を枕として陽氣を受くべき故に、孔子も東首し給へり。寢殿の...
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愛欲の道 『徒然草 気まま読み』#41
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今回扱うのは、第九段。一部を紹介すると…事に觸れて、うちあるさまにも、人の心をまど(惑)はし、すべて女の、うちとけたる寝(い)も寝(ね)ず、身を惜し...
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命長ければ、辱(はじ)多し 『徒然草 気まま読み』#40
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今回扱うのは、第七段。全文を紹介すると…あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに、物の哀れもなからん。世は定め...
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稽古の心得 『徒然草 気まま読み』#39
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今回扱うのは、第百五十段。一部をを紹介すると…能をつかんとする人、「よくせざらむ程は、なまじひに人に知られじ。内々よく習ひ得てさし出でたらむこそ、い...
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悪筆を憚らず 『徒然草 気まま読み』#38
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今回扱うのは、第三十五段。非常に短いので、全文を紹介すると…手の惡(わろ)き人の、憚らず文かきちらすはよし。見苦しとて人に書かするはうるさし。字の下...
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綽名から逃げられない 『徒然草 気まま読み』#37
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今回扱うのは、第四十五段。全文を紹介すると…公世(きんよ)の二位の兄に、良覺僧正と聞えしは極めて腹惡しき人なりけり。坊の傍に大きなる榎の木のありけれ...