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石川五右衛門 時は安土桃山、豊臣秀吉の治世―。関白となった秀吉は思うままに権勢を誇り、その家臣たちは富を独占していた。一方、庶民の生活は困窮を極め、彼らの不満は日増しに高まっていた。庶民の心の支えとなっていたのが「白波夜左衛門」一座。その頭・夜左衛門こそ、天下の大泥棒・石川五右衛門の世を忍ぶ仮の姿だった。夜左衛門から大泥棒へと姿を変えた石川五右衛門は、権力者・秀吉に逆らい、悪事を働く大名や大商人の屋敷に忍び込んでは金目の物を盗み、貧しい庶民たちに金品を分け与えていた。石川五右衛門捕獲に躍起になる豊臣秀吉・・・。さらに、秀吉の側室・茶々や家臣・前田玄以、石田三成ら周囲の人物たちの思惑が交錯し・・・。時の権力者・豊臣秀吉との対決を主軸に、秀吉の側室・茶々とのロマンスなどをケレン味たっぷりに描き、痛快で壮大な人間ドラマとして時代劇の歴史に新たな旋風を巻き起こす。