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古きをのみぞ慕わしき 『徒然草 気まま読み』#45
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今回扱うのは、第二十二段。全文を紹介すると…何事も、古き世のみぞ慕はしき。今樣は、無下(むげ)に卑しくこそなり行くめれ。かの木の道の匠(たくみ)のつ...
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男として願わしいこと 『徒然草 気まま読み』#44
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今回扱うのは、第一段。有名な「つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて…」の序段に続く第一段で兼好が語ることは、やはり「つかみ」を意識してか、人とし...
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謎のなぞなぞ 『徒然草 気まま読み』#43
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今回扱うのは、第百三十五段。藤原資季(すけすえ)大納言入道という人物が、宰相中将・源具氏(ともうじ)に対して、「おまえさんの尋ねる程度のことなら、...
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枕の方角 『徒然草 気まま読み』#42
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今回扱うのは、第百三十三段。全文を紹介すると…夜(よ)の御殿(おとゞ)は東御枕なり。大かた東を枕として陽氣を受くべき故に、孔子も東首し給へり。寢殿の...
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愛欲の道 『徒然草 気まま読み』#41
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今回扱うのは、第九段。一部を紹介すると…事に觸れて、うちあるさまにも、人の心をまど(惑)はし、すべて女の、うちとけたる寝(い)も寝(ね)ず、身を惜し...
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命長ければ、辱(はじ)多し 『徒然草 気まま読み』#40
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今回扱うのは、第七段。全文を紹介すると…あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ちさらでのみ住み果つる習ひならば、いかに、物の哀れもなからん。世は定め...
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稽古の心得 『徒然草 気まま読み』#39
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今回扱うのは、第百五十段。一部をを紹介すると…能をつかんとする人、「よくせざらむ程は、なまじひに人に知られじ。内々よく習ひ得てさし出でたらむこそ、い...
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悪筆を憚らず 『徒然草 気まま読み』#38
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今回扱うのは、第三十五段。非常に短いので、全文を紹介すると…手の惡(わろ)き人の、憚らず文かきちらすはよし。見苦しとて人に書かするはうるさし。字の下...
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綽名から逃げられない 『徒然草 気まま読み』#37
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今回扱うのは、第四十五段。全文を紹介すると…公世(きんよ)の二位の兄に、良覺僧正と聞えしは極めて腹惡しき人なりけり。坊の傍に大きなる榎の木のありけれ...
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子を持つべし 『徒然草 気まま読み』#36
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今回扱うのは、第百四十二段。一部を紹介すると…心なしと見ゆる者も、よき一言はいふ者なり。ある荒夷の恐ろしげなるが、傍(かたへ)にあひて、「御子はおは...
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伊勢から上京した鬼 『徒然草 気まま読み』#35
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今回扱うのは、第五十段。一部を紹介すると…應長のころ、伊勢の國より、女の鬼になりたるを率て上りたりといふ事ありて、その頃二十日ばかり、日ごとに、京・...
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猫又出現! 『徒然草 気まま読み』#34
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今回扱うのは、第八十九段。山奥に猫又という妖怪がいて、人を食うそうだとある人が言うと、またある人が、山奥でなくても、この辺でも年を取った猫が妖怪に...
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子は不要 『徒然草 気まま読み』#33
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今回扱うのは、第六段。冒頭で「我が身のやんごとなからんにも、まして數ならざらんにも、子といふもの無くてありなん」と言い切る兼好。前回扱った段では「...
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妻帯するな! 『徒然草 気まま読み』#32
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今回扱うのは、第五十六段。一部を紹介すると…妻といふものこそ、男の持つまじきものなれ。「いつも獨り住みにて」など聞くこそ、心憎けれ。 「たれがしが婿...
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話し方で人品が知れる 『徒然草 気まま読み』#31
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今回扱うのは、第五十六段。一部を紹介すると…久しく隔たりて逢ひたる人の、わが方にありつる事、數々に殘りなく語り續くるこそあいなけれ。隔てなく馴れぬる...
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旅の効用 『徒然草 気まま読み』#30
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今回扱うのは、第十五段。全文を紹介すると…いづくにもあれ、暫し旅立ちたるこそ、目さむる心地すれ。そのわたり、こゝかしこ見ありき、田舎びたる所、山里な...
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倹約を旨とすべし 『徒然草 気まま読み』#29
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今回扱うのは、第二段。全文を紹介すると…いにしへの聖の御代の政をも忘れ、民の愁へ、國のそこなはるゝをも知らず、萬にきよらを盡して、いみじと思ひ、所狭...
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真の専門家とは 『徒然草 気まま読み』#28
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今回扱うのは、第百八十七段。全文を紹介すると…萬の道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非家の人にならぶ時、必ずまさることは、たゆみなくまさること...
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完全でないことが良い 『徒然草 気まま読み』#27
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今回扱うのは、第八十二段。兼好は二人の友人の話から、日本人の独特の美意識について語る。新品で綺麗なものよりも、少し古びてきたもののほうが味わいがあ...
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孤独こそ良い 『徒然草 気まま読み』#26
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今回扱うのは、第七十五段。つれづれわぶる人は、いかなる心ならむ。紛るゝ方なく、唯一人あるのみこそよけれ。この冒頭部分に、言いたいことが凝縮されてい...
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親しき人を見直す 『徒然草 気まま読み』#25
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今回扱うのは、第三十七段。全文を紹介すると…朝夕へだてなく馴れたる人の、ともある時に、我に心をおき、ひきつくろへる様に見ゆるこそ、今更かくやはなどい...
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ご譲位後の上皇 『徒然草 気まま読み』#24
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今回扱うのは、第二十七段。全文を紹介すると…御國ゆづりの節會行はれて、劒(けん)・璽・内侍所わたし奉らるゝほどこそ、限りなう心ぼそけれ。新院のおりゐ...
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月見る景色なり 『徒然草 気まま読み』#23
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今回扱うのは、第三十二段。旧暦9月20日ごろ、ある人に誘われて、兼好は明け方まで月を見て歩くことになった。現代人にはない時間の使い方である。するとその...
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栗ばかり食べる娘 『徒然草 気まま読み』#22
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今回扱うのは、第四十段。短いので全文を紹介すると…因幡(いなば)の國に、何の入道とかやいふものの女、かたちよしと聞きて、人あまたいひわたりけれども、...
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拙きものは女なり 『徒然草 気まま読み』#21
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今回扱うのは、第百七段。今だったら炎上必至?の、凄まじい女性論。まず前半では、京都の朝廷に務める男たちの間では、女性からの評価や視線が非常に重んじ...
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良き細工 『徒然草 気まま読み』#20
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今回扱うのは、第二百二十九段。すごく短いので全文を掲げると…よき細工は、少し鈍き刀をつかふといふ。妙觀が刀はいたく立たず。これで全文。しかしこれだけ...
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勅書を持たる者は下馬せず 『徒然草 気まま読み』#19
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今回扱うのは、第九十四段。短いので全文を掲げると… 常磐井相國、出仕したまひけるに、勅書を持ちたる北面あひ奉りて、馬よりおりたりけるを、相國、後に、...
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死を憎まば、生を愛すべし 『徒然草 気まま読み』#18
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今回扱うのは、第九十三段。誰もが身につまされるであろう、生と死に関する話。死を恐れるならば、もっと生を楽しもう。もし死を憎むなら、もっと生を愛そう...
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珍しすぎる宝物 『徒然草 気まま読み』#17
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今回扱うのは、第八十七段。短いので全文を掲げると… 或者、小野道風の書ける和漢朗詠集とて持ちたりけるを、ある人、「御相傳浮けることには侍らじなれども...
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高名の木登り 『徒然草 気まま読み』#16
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今回扱うのは、第百九段。今回はお試し版無料公開。扱うのは、教科書にもよく掲載された「徒然草」でも特に有名な段。名高い木登りという男が人に指示をして...
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時期を選ぶな 『徒然草 気まま読み』#15
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今回扱うのは、第百五十五段。物事を成就するには、好機を選び、それにふさわしい時期を待つべきであるというのも、一面においては正しい。しかし、そんなこ...
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保守の神髄 『徒然草 気まま読み』#14
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今回扱うのは、第百二十七段。全文を紹介すると… 改めて益なきことは、改めぬをよしとするなり。これだけ。これで全文である。だが、このワン・センテンスに...