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心が叫びたがってるんだ。
心の殻に閉じ込めてしまった素直な気持ち、
本当は叫びたいんだ。
幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。
そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。
それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。
高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、
全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、
甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。
担任の思惑によって、交流会の出し物はミュージカルに決定するが、クラスの誰も乗り気ではない様子。
しかし拓実だけは、「もしかして歌いたかったりする?」と順の気持ちに気づいていたが、順は言い出せずにいた。
そして、だんまり女にミュージカルなんて出来るはずがないと、揉める仲間たち。
自分のせいで揉めてしまう姿を見て順は思わず「わたしは歌うよ!」と声に出していた。
そして、発表会当日、心に閉じ込めた“伝えたかった本当の気持ち”を歌うと決めたはずの順だったが…。
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ブラック★ロックシューター
こことは違うどこかの世界。一人の少女がた
たずんでいた。真っ黒な髪に真っ黒な衣装、
印象的な青い光を瞳に宿した彼女の名前はブ
ラックロックシューター。そして、彼女は巨
大な銃を手に激しい戦いに身を投じる。
一方、別な世界。中学校に進学した黒衣マト
は、“小鳥遊(たかなし)”という珍しい苗字
に引かれ、クラスメイトの小鳥遊ヨミに興味
を持つ。一生懸命、話しかけるマトだが、ヨ
ミはなかなか心を開かない。そんなマトの様
子を、親友の神足ユウは茶化しつつも応援し
ていた。一風変わったスクールカウンセラー
の納野サヤ、部活の熱血キャプテン・小幡ア
ラタなどに囲まれ学園生活を送るマト。
そんなある日、マトが大好きな絵本「ことり
あそび」をヨミも持っていたことをきっかけ
に、マトはヨミの家に遊びに行くことにな
る。ヨミの家で次第に打ち解けていくマトと
ヨミ。しかし、そこにヨミの親友だという車
椅子の少女・出灰カガリが現れて・・・。
二つの世界。マトとブラックロックシュー
ター。これは彼女たちの“痛み”の物語。