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Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀4
萬世神伏によって刑亥の野望を無界閣と共に地の底へ葬り去った殤不患。しかし、崩壊から脱出する一行の中に紅き吟遊詩人の姿はなかった。 紅き吟遊詩人――浪巫謠は、母の仇にして父、阿爾貝盧法へ復讐すべく、魔界へと足を踏み入れた。 魔界では魔宮貴族による内紛の予兆が生じ、さらには禍世螟蝗までもが魔界探索に法師を差し向けた。 混沌の坩堝と化した魔界で、復讐に燃える浪巫謠を権謀術数が待ち受ける!
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人間不信の冒険者たちが世界を救うようです
ディネーズ聖王国に属する都市、テラネ。
一攫千金を狙う冒険者に目端が利く商人、歌い踊る吟遊詩人、貴族に神官、獣人族……。
職業と人種のるつぼ、都市そのものがまるで迷宮であるかのようなその街を人は“迷宮都市”と呼んでいた。冒険者パーティ【武芸百般】を追い出され、恋人にも騙され失意の軽戦士ニックもまた、この街の住人だった。
全てに嫌気がさして立ち寄った酒場。不味い飯、周りの楽しげな冒険者たち、相席のパッとしない連中……。
うんざりする一切合切を、叩きつけるようにぬるい酒で流し込む……!
「「「「人間なんて信用出来るか!」」」」
思わず、苛立ちや不満は口をついて出た。自分だけの思いのはずが、その声は4人分だった──。
それぞれに傷を持つ彼らの、これが冒険の幕開けだ!!