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達人の発言 『徒然草 気まま読み』#98
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今回扱うのは、第二百六段。一部を紹介すると…徳大寺右大臣殿、檢非違使の別當のとき、中門にて使廳の評定行はれけるほどに、官人 章兼が牛はなれて、廳のう...
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花は盛りのみか 『徒然草 気まま読み』#97
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今回扱うのは、第百三十七段。冒頭部分のみ紹介すると…花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨にむかひて月を戀ひ、たれこめて春のゆくへ知らぬも、な...
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里芋好きの智者 『徒然草 気まま読み』#96
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今回扱うのは、第三十段。冒頭部分を紹介すると…眞乘院に、盛親僧都(じょうしんそうず)とて、やんごとなき智者ありけり。芋頭(いもがしら)といふ物を好み...
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専門家は大したものだ 『徒然草 気まま読み』#95
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今回扱うのは、第五十一段。全文を紹介すると…龜山殿の御池に、大井川の水をまかせられむとて、大井の土民に仰せて、水車(みづぐるま)を作らせられけり。多...
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宮中への憧れ 『徒然草 気まま読み』#94
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今回扱うのは、第二十三段。一部を紹介すると…衰へたる末の世とはいへど、猶九重の神さびたる有樣こそ、世づかずめでたきものなれ。露臺(ろだい)、朝餉(あ...
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慢心を戒める 『徒然草 気まま読み』#93
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今回扱うのは、第百六十七段。一部を紹介すると…人としては、善にほこらず、物と爭はざるを徳とす。他に勝る事のあるは、大きなる失なり。品の高さにても、才...
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兼好が共感した言葉 『徒然草 気まま読み』#92
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今回扱うのは、第二十四段。全文を紹介すると…尊き聖のい云ひ置きけることを書き付けて、一言芳談(いちごんほうだん)とかや名づけたる草紙を見侍りしに、心...
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人の心のうつろい 『徒然草 気まま読み』#91
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今回扱うのは、第二十六段。全文を紹介すると…風も吹きあへず移ろふ人の心の花に、馴れにし年月をおもへば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が...
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神社のすすめ 『徒然草 気まま読み』#90
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今回扱うのは、第二十四段。全文を紹介すると…齋王の、野の宮におはします有樣こそ、やさしく、面白き事の限りとは覺えしか。「經」・「佛」など忌みて、「中...
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恋の深淵 『徒然草 気まま読み』#89
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今回扱うのは、第二百四十段。全体に名文だが、特に格調の高い結論部分だけ紹介すると…梅の花かうばしき夜の朧月にたゝずみ、御垣(みかき)が原の露分け出で...
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空振りの話 『徒然草 気まま読み』#88
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今回扱うのは、第五十四段。途中まで紹介すると…御室(おむろ)に、いみじき兒のありけるを、いかで誘ひ出して遊ばむと企(たく)む法師どもありて、能あるあ...
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酒の大失敗 『徒然草 気まま読み』#87
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今回扱うのは、第五十三段。途中まで紹介すると…これも仁和寺の法師、童の法師にならむとする名殘とて、各遊ぶことありけるに、醉ひて興に入るあまり、傍なる...
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先達はいてほしい 『徒然草 気まま読み』#86
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今回扱うのは、第五十二段。全文を紹介すると…仁和寺に、ある法師、年よるまで石清水を拜まざりければ、心憂く覺えて、ある時思ひたちて、たゞ一人徒歩(かち...
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有り難き志 『徒然草 気まま読み』#85
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今回扱うのは、第四十七段。全文を紹介すると…ある人清水へ参りけるに、老いたる尼の行きつれたりけるが、道すがら、「嚔(くさめ)嚔」といひもて行きければ...
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酒乱に気をつけろ 『徒然草 気まま読み』#84
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今回扱うのは、第八十七段。結論は、最初の一行。下部(しもべ)に酒のまする事は心すべき事なり。下僕に酒を飲ませる時には、注意しなければならない。これ...
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季節の移り変わり 『徒然草 気まま読み』#83
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最初は、徒然草とは関係ないけれども『新しい公民教科書』の宣伝から。「新しい歴史教科書をつくる会」による検定合格本教科書の市販本が5月20日、自由社から...
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物知り顔はしない 『徒然草 気まま読み』#82
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今回扱うのは、第七十九段。全文を紹介すると…何事も入りたたぬさましたるぞよき。よき人は知りたる事とて、さのみ知りがほにやは言ふ。片田舎よりさしいでた...
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話題の扱い方 『徒然草 気まま読み』#81
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今回扱うのは、第七十八段。全文を紹介すると…今樣の事どもの珍しきを、いひ廣め、もてなすこそ、又うけられね。世にこと古(ふ)りたるまで知らぬ人は、心に...
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無責任な詮索 『徒然草 気まま読み』#80
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今回扱うのは、第七十七段。全文を紹介すると…世の中に、そのころ人のもてあつかひぐさに言ひあへること、いろふべきにはあらぬ人の、よく案内(あない)知り...
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気を回しすぎるな 『徒然草 気まま読み』#79
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今回扱うのは、第二百三十一段。園の別当入道という、類ない料理の名人がいた。ある時、立派な鯉が手に入ったので、みな別当入道の包丁さばきを見たいと思っ...
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神無月をめぐって 『徒然草 気まま読み』#78
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今回扱うのは、第二百二段。前半を紹介すると…十月を神無月と云ひて、神事に憚るべき由は、記したるものなし。本文も見えず。たゞし、當月、諸社の祭なきゆゑ...
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見苦しきこと 『徒然草 気まま読み』#77
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今回扱うのは、第百十三段。前半を紹介すると… 四十(よそぢ)にも餘りぬる人の、色めきたる方、自ら忍びてあらんは如何はせん。言(こと)に打ち出でて、男...
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情けある三蔵 『徒然草 気まま読み』#76
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今回扱うのは、第八十四段。全文を紹介すると… 法顯(ほふげん)三藏の天竺に渡りて、故郷の扇を見ては悲しび、病に臥しては漢の食を願ひ給ひける事を聞きて...
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玉は淵になぐべし 『徒然草 気まま読み』#75
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今回扱うのは、第三十八段。冒頭部分を紹介すると… 名利に使はれて、靜かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。財(たから)多ければ身を守るにまどし...
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無駄話 『徒然草 気まま読み』#74
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今回扱うのは、第百六十四段。全文を紹介すると… 世の人相(あい)逢ふ時、しばらくも默止することなし。必ず言葉あり。そのことを聞くに、おほくは無益の談...
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人から非難されない言動 『徒然草 気まま読み』#73
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今回扱うのは、第二百三十三段。全文を紹介すると… 萬の科(とが)あらじと思はば、何事にも誠ありて、人を分かず恭(うやうや)しく、言葉すくなからんには...
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デジャヴ体験 『徒然草 気まま読み』#72
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今回扱うのは、第七十一段。後半部分を紹介すると… またいかなる折ぞ、たゞ今人のいふことも、目に見ゆるものも、わが心のうちも、かゝる事のいつぞやありし...
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形から心へ 『徒然草 気まま読み』#71
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今回扱うのは、第百五十七段。最初の部分を紹介すると… 筆をとれば物書かれ、樂器(がくき)をとれば音(ね)をたてんと思ふ。杯をとれば酒を思ひ、賽をとれ...
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雪の朝の手紙 『徒然草 気まま読み』#70
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今回扱うのは、第三十一段。全文を紹介すると… 雪の面白う降りたりし朝、人の許(がり)いふべき事ありて文をやるとて、雪のことは何ともいはざりし返事に、...
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負けじと打つべきなり 『徒然草 気まま読み』#69
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今回扱うのは、第百十段。全文を紹介すると… 雙六(すぐろく)の上手といひし人に、その術(てだて)を問ひ侍りしかば、「勝たんとうつべからず、負けじとう...
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身に虱あり、君子に仁義あり 『徒然草 気まま読み』#68
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今回扱うのは、第九十七段。全文を紹介すると… 其の物につきて、その物を費し損ふもの、數を知らずあり。身に虱あり。家に鼠あり。國に賊あり。小人に財(ざ...
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道具の品格は持ち主の人格 『徒然草 気まま読み』#67
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今回扱うのは、第八十一段。前段を紹介すると… 屏風・障子などの繪も文字も、かたくななる筆樣(ふでやう)して書きたるが、見にくきよりも、宿の主人(ある...