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もういっぽん!
柔道はもう卒業! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、 寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、 たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから......だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。
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スラッカーズ
俺たちゃ、最強不良高校球児。
スラッガーズ(強打者軍団)VSスラッカーズ(落ちこぼれ軍団)
海の近くにある偏差値の低い山内高校には、2つのヤンキー集団があった。一つは、リーゼントやパンチパーマの伝統的ヤンキーたち。もう一つは、全身真っ黒に日焼けしたサーファー風ヤンキーたち。それぞれの下らないプライドがぶつかり合い、乱闘騒ぎは日常茶飯事であった。そんな乱闘の中で、いつもケンカのフリをしている二人がいる。伝統ヤンキースタイルの木所十夢(16)とサファー風ヤンキー太田広志(16)だ。実はこの2人は中学生の頃、野球部に所属していた同級生。高校でも野球をやろうと入学して来たのだが、山内高校には野球部は無くなっていた・・・。そんな彼らが唯一の楽しみにしているのが演歌歌手、早乙女吾郎(42)の草野球チームと毎週日曜日に学校で行なわれる野球の練習だった。早乙女吾郎は町出身の唯一のスターで、山内高校出身のO.Bで甲子園出場も果たしていた。ある日、十夢と広志が在らぬ喫煙の嫌疑が掛けられ、退学を命ぜられる。免れる唯一の方法は、早乙女五郎の草野球チームと対戦し勝利する事だった。かくして二人はヤンキー仲間をかき集め、山内高校野球部復活に向け動き出す-。