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亡念のザムド 第二十話 涙咲く 散る会うと
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胎動窟を目指し、テシクの郷から旅立つナキアミとヤンゴ。だが、そこに南大陸自由圏軍の爆撃機が飛来する。村を死守するため、ザムドとなって立ち向かう事を...
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亡念のザムド 第十九話 偶発 ロマンス開花
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アキユキに会いたい一心から、一路北政府を目指すハル。ビートカヤックを手に入れ先を急ぐ。行く手にはヒトガタ兵器の生産施設が待ち受けていた。国境を越え...
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亡念のザムド 第十八話 そこから何が見えるか
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生まれ故郷であるテシクの郷へと帰還したナキアミ。村の人々から温かい歓迎を受けるが、居場所のなさに笑顔を取り戻せないでいた。その頃、白髪の少年アザミ...
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惡の華 第八回 第八回
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冷たい太陽が地平線の上を揺らめく頃、おれに課せられた烈しい苦悶は、何時しか甘美な快樂へと移り行くまこと 驚くべきことだが、あれ程までに抗い、退けて...
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惡の華 第七回 第七回
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切ないほどに苦しく真摯な告白のそのあとに即座に裏切りを果たす 我と我が身の愚かしさよ遅すぎる懺悔は、もはや永久に届くまい。何處まで行っても解放され...
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惡の華 第六回 第六回
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苦腦、恥辱、後悔、啜り泣き、おれの魂を腐蝕させてゐるすべての闇を愛し君、我が戀人よ、お前は知つているだらうか?お前がその美しく白い腕(かいな)でおれ...
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惡の華 第五回 第五回
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耀きわたるこの大空の下で剣呑さの欠片も感じさせぬ、浮かれたこの日曜の町中で今この瞬間にも、悪魔めが、おれを誑かさんと手薬煉を引ゐておるのだこの皮一...
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惡の華 第四回 第四回
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夜な夜な現れては消える、青い夢の女、我が天使あなたの其の聲、其の匂ひ、其の微笑みに、癒されてゆく我が魂 我が恐るべき情熱如何に人々が我を蔑まんとも...
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惡の華 第三回 第三回
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万物に平等に降り注ぐはずの朝日にさへも わが魂は見放された。一片の光輝(かがやき)すらも届かぬこの深淵では疑念と欺瞞が呪ひのやうに渦巻ゐて、哀しき戀...
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惡の華 第二回 第二回
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見よ、街を灼き尽くさんと 地平線にその身を横臥へる太陽がおれを嘲笑つてゐる見よ、四方八方を取り囲む山々が 凍えるやうな冷酷さをもつておれを罵つてゐ...
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惡の華 第一回 第一回
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息が詰まるやうなこの小さき町の片隅で崇高なる書物の内に響き渡る叡智の羽音だけがおれの精神(たましい)に安らぎと尊厳を与える。ああ、だが、きみよ、おれ...
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惡の華 第九回 第九回
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おれたちは 永劫不滅の報いを受けて光に満ちた樂園から追放されたアダムとイブの因果のもとに無慈悲にも行き場のない路上に打ち捨てられた崇高かつ憐れな人...
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惡の華 第十回 第十回
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『少年よ、どんな気分だ。 凡てが虚構に過ぎぬことを思い知らされた今宵、この陰惨な苦惱の瞬間は。今の今まで、己を保つために信じてきた僅かばかりのささ...
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惡の華 第十三回 第十三回
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過ぎし日の甘い悔恨 狂おしい春の暴風雨(あらし)あの地獄の季節に置いてきた 若さゆへの過ちの代償を 何時の間に清算した気になつてゐる?われら 決して...
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惡の華 第十二回 第十二回
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かつてあの女(ひと)が描いて見せた黄昏の魅惑に再び相まみえることが出来るのなら、譬(たと)へば それが天国でも地獄でも 一向構はぬ嵐を孕む鈍(にび)色(い...
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惡の華 第十一回 第十一回
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漆黑の夜に降る 鉛のやうに重たい雨が、硝子窓を激しく叩ゐて 瀕死の罪人を情け容赦なく責め立てる夏の湿り気が鬱陶しくも纏わりついて 躰の自由を奪ひと...
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蒼天の拳 REGENESIS 第24話 霞拳志郎と云う漢
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天斗聖陰拳と北斗神拳を合わせた拳心の秘奥義が、拳志郎を呑み込む。「これが最期の一撃……俺の歴史は、今ここから始まる!!」「ならば俺は、この一撃に朋友...
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蒼天の拳 REGENESIS 第22話 受け継ぐ生き様
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「俺はこの腐った世界を終わらせる! この俺がリ・ジェネシスするのだああっ!」拳心は放浪で目にした世界の身勝手さや愚かさを、この世の真実として拳志郎に...
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蒼天の拳 REGENESIS 第23話 ひとりの少女 エリカ・アレント
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ノハァル・ナハ遺跡の玉座で、大小の勾玉に呼び起こされたエリカの記憶。核分裂装置の設計図は拳心が見下ろす羊皮紙に投影されて、徐々に描かれていく……。自...
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蒼天の拳 REGENESIS 第21話 死合う運命
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北斗七星の脇で蒼く輝く死兆星。夜空を見つめるエリカは、その星から飛燕とヤサカが自身を見守ってくれていると健気に信じていた。そんな折、拳志郎の屋敷に...
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蒼天の拳 REGENESIS 第7話 二千年の愛
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政府軍の砲撃に、水を刺された拳志郎とヤサカの対決。寧波の地に向かったヤサカを追うように、拳志郎も海を渡り、二人は北斗の菩提寺「泰聖院」で、再び相ま...
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蒼天の拳 REGENESIS 第6話 旅立つ燕
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ヤサカと飛燕の闘いの勝敗がまさに決しようとしていた時、一台の戦車が二人に近づいてくる。戦車から顔を出したのは、拳志郎!朋友・飛燕を助けるために、戦...
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蒼天の拳 REGENESIS 第5話 餓狼の怨念
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上海租界では、中国政府軍によって爆弾が撃ち込まれ、遂に戦争が勃発。潘の屋敷も爆撃の標的となった。爆撃を避けた聖堂で、拳志郎はエリカから、昨晩から飛...
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蒼天の拳 REGENESIS 第4話 北斗神拳の源流
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丘の上の教会で牧師となり、エリカと生きていくことになった飛燕。上海租界では政府軍が慌ただしく行き来し、戦争の不穏な気配が色濃く漂い始めていた。拳志...
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蒼天の拳 REGENESIS 第3話 血を纏う死鳥鬼
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日本軍将校の射殺を端緒に、上海は緊迫し、世界大戦勃発の気配が立ち込めていた。迫る死期を感じとった飛燕はエリカを玉玲に託し、「希望の目録」に秘められ...
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蒼天の拳 REGENESIS 第2話 届かぬ願い
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エリカが持つ「希望の目録」を巡り、フランス軍やドイツ軍をはじめ、様々な思惑が動き出す。夢を実現するために「希望の目録」を手にしようとしていたギーズ...
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蒼天の拳 REGENESIS 第1話 北斗神拳伝承者 霞拳志郎
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時は193X年、「命の最も軽い街」上海。裏社会で勢力を二分する「青幇」と「紅華会」による抗争が激化を極め、ついに「青幇」の勝利によって終焉を迎えようと...
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蒼天の拳 REGENESIS 第20話 霞拳心の道
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鐘の音が鳴り響く高野山。北斗寺院の山門をくぐる者がいた。霞拳志郎の父でもある鉄心の前に姿を現したのは、ヒムカの名前を捨てた霞拳心だった。かつて、拳...
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蒼天の拳 REGENESIS 第19話 散り逝く漢
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ジェネシスの宮殿は、自爆装置により崩壊が始まった。宮殿中に轟音が鳴り響き、柱や壁が崩落する。エリカと緋鶴を守る為、崩れ落ちてきた瓦礫の下敷きになっ...
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蒼天の拳 REGENESIS 第18話 ナハシュの落日
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エリカの前に、相まみえることになったシメオンと拳志郎。ついに北斗神拳と天斗聖陰拳、宿命の闘いが始まった。その混乱に乗じて、エリカを地下宮殿の廊下に...
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蒼天の拳 REGENESIS 第17話 交わらぬ想い
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拷問部屋では、ボロボロになったヤサカが鎖で繋がれていた。エリカを守るため、ヤサカは鎖を引きちぎり、天斗聖陰拳の遣い手であるシメオンに奥義を繰り出す...
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蒼天の拳 REGENESIS 第16話 ミガドルの雷
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「北斗神拳は人の心を救う拳。だから復讐など忘れろ。」玉玲から飛燕の最期の言葉を聞かされ、緋鶴は気持ちのやり場に戸惑っていた。その一方で、拳志郎はエ...