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翠星のガルガンティア
遠い未来、遥か銀河の果て。人類は、異形の
怪生命体ヒディアーズと種の存続を賭けた戦
いを続けていた。
激しい戦いの最中、少年兵レドは乗機である
人型機動兵器チェインバーとともに時空のひ
ずみへと呑み込まれる。
人工冬眠から目覚めたレドは、忘れられた辺
境の惑星・地球へと漂着したことを知る。
表面のほぼすべてを海に覆われた地球で、
人々は巨大な船団を組み、旧文明の遺物を海
底からサルベージすることで、つつましくも
生き生きと暮らしていた。
ここはそんな船団の一つ、ガルガンティア。
言葉も通じない、文化も習慣も異なる未知の
環境に戸惑うレド。
やむをえず、少女・エイミーらガルガンティ
アの人々との共生を模索し始めるのだが、そ
れは戦うこと以外の生き方を知らないレドに
とって驚きに満ちた日々の始まりだった。
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Fairy gone フェアリーゴーン
かつて妖精は、“兵器”だった―。
この世界には、動物に憑依することで不思議な力を宿す妖精が存在していた。
妖精が憑依した動物の臓器を摘出し、人間に移植することで、妖精を分身として出現させ、兵器として扱えるようになる。
妖精を戦争の道具として自在に操る兵士たち、彼らは『妖精兵』と呼ばれた。
だが、長きにわたる戦争が終結すると、彼らはその役目を果たし、行き場を失ってしまう。あるものは政府に、あるものはマフィアに、あるものはテロリストに、
それぞれの生きる道を選択していった。
戦争から9年の歳月が経つ。
未だ不安定な政治情勢の中、戦争によって受けた傷や過去を持つ犯罪者が現れ、
復讐のためテロを起こすようになっていた。
主人公の少女マーリヤは、ある事件に関わった事から妖精に関連する事件を捜査・鎮圧する違法妖精取締機関『ドロテア』に入隊することとなる。
これは、無秩序な戦後に抗い、それぞれの正義を求め戦う
『妖精兵』たちの物語―。
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ヒカルの碁
蔵の中に眠っていた古い碁盤。小学生の進藤ヒカルが盤上に残る血のようなしみに気付いた時、何者
かがヒカルに語りかけてきた。
『私の声が聞こえるのですか?』
声の主は平安時代の天才棋士、藤原佐為(ふじわらのさい)。碁盤に宿っていた佐為の霊が突然、ヒ
カルの意識に入りこんできた!
はじめは囲碁に興味が無かったヒカルだが、佐為の囲碁への情熱と同い年の天才・塔矢アキラの存在
に、しだいに囲碁の面白さにひかれていく。
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トータル・イクリプス
1973年、地球に襲来した異星起源種「BETA」
によって引き起こされた戦争は、人類を滅亡
の淵へと追いやった。圧倒的な物量で迫る
BETAに対し、人類は対BETA戦、人型兵器「戦
術機」を実用化して戦線に投入、世界規模の
抵抗を試みた。しかし、押し寄せるBETAに劣
勢を強いられた人類は、ユーラシア大陸の大
半を失うことになる。以降、30年近くも攻防
は続くが、BETAとの戦いに光明は見えず、人
類は未だ泥沼の中でもがいていた。
2001年、極東の最前線を支える日本帝国で
は、次期主力戦術機の開発が問題となってい
た。そこで、国連軍の「プロミネンス計画」
における日米共同の戦術機改修計画が提案さ
れる。帝国斯衛軍に籍を置く篁唯依は、計画
責任者の任を与えられてアラスカへと向か
う。それと同じ頃、米国軍の若き衛士ユウ
ヤ・ブリッジスもまた、アラスカの地を目指
していた。
その出会いが運命を大きく変えることを、
このときのふたりはまだ知らずに――。
滅亡の危機に瀕した地球を舞台に、対"BETA"
戦の要である人型兵器"戦術機"の新型開発を
めぐる、熱き人間たちのドラマを描いたロ
ボット・アクション作品!