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石原莞爾と東條英機:その60(1,924字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 4週間前
永田鉄山が相沢三郎に殺された。その報に接したとき、石原莞爾は「なんだ、殺されたじゃないか」と言ったとされる。そして相沢に対しては、「妻子もある40代の男が、命をかけて何かをするということは、陸軍にはまだ見込みがある」と言ったとされる。つまり、永田鉄山の側ではなく、むしろ相沢三郎の側についたのだった...
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石原莞爾と東條英機:その59(1,847字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 1ヶ月前
化物と化した戦前の陸軍。その中で石原莞爾はどのような存在だったのか?彼は陸軍内で、誰からも文字通り一目も二目も置かれていた。いろいろな理由はあるが、やはりその独特の個性に因るところが大きい。誰に対しても一歩も引けを取らない。しかも満州事変を主導したという実績もある。満州事変は陸軍の「心の拠り所」...
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石原莞爾と東條英機:その53(2,039字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 2ヶ月前
気のいいオッサンの荒木貞夫は1931年、満州事変の真っ只中で、永田鉄山らの後押しもあって陸相に就任する。しかし1932年から若手将校たちが荒木の元に参集するようになり、やがて「皇道派」を形成する。いい気になった荒木は盟友真崎甚三郎とともに自らを利する独裁的な人事を行う。しかしこれが皇道派以外の反感を買い...
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石原莞爾と東條英機:その45(1,708字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 7ヶ月前
満州事変で石原莞爾が激動の中心にいた頃、東條英機は何をしていたのか?彼は東京にいた。歩兵第一連隊長として、出世街道のほぼど真ん中を順調に歩んでいた。一方で、東條は一夕会でもど真ん中を歩いている。一夕会のトップは押しも押されもしない永田鉄山だったが、東條はその直下のナンバーツーだった。そして、忙し...
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石原莞爾と東條英機:その44(2,107字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 7ヶ月前
石原莞爾はスイスから帰国した直後、仙台の歩兵第四連隊長に着任する。これは、心身の疲れから引退を申し出た石原を引きとどめるため、陸軍上層部が用意したポストだった。石原の故郷である山形に近い地で、石原の好きな歩兵たちとの仕事だ。そこで心身の疲れを癒してほしいという狙いがあった。ここから分かるのは、こ...
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石原莞爾と東條英機:その43(1,568字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 7ヶ月前
石原莞爾は事変がなった後、満州での参謀の職を解かれ、日本に戻される。このとき、事変において上司に無断で自らが兵を動かした責任を取り、陸軍の除隊を申し入れる。が、慰留された上に大佐に昇進までさせられて、踏みとどまった。このことで分かるのは、石原は満州事変がなった瞬間から、それに必ずしも満足してはい...
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石原莞爾と東條英機:その41(1,897字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 8ヶ月前
関東軍は、満州事変の成り行きを見ながら、満州国の建国と、そこにおける溥儀の皇帝擁立を決めた。つまり満州は、日本に組み込むのではなく、またその統治下とするのでもなく、独立国として存在させ、その権威づけに溥儀を利用しようとしたのだ。溥儀とは誰か?愛新覚羅溥儀は、清の最後の皇帝である。いわゆるラストエ...
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石原莞爾と東條英機:その40(1,693字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 8ヶ月前
石原莞爾は満州事変を計画し、現場で指揮した。ただし、石原には権限がないので、あとは上の者が乗っかってくるかどうかが勝負だった。上の者とは天皇までをも含む。石原は、満州事変で日本そのものを動かそうとしたのだ。しかしもちろん、石原が単独で計画したのではなく、そこには板垣征四郎のバックアップがあり、さ...
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石原莞爾と東條英機:その38(1,909字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 9ヶ月前
満州事変の直前まで、張学良は中国軍と手を結んで、満州鉄道の隣に新たな鉄道を建設し、これの実質無効化を計画していた。これが一つのきっかけとなって、日本軍はとうとう陰謀に打って出る。指揮をしたのは板垣征四郎で、作戦を立案したのは石原莞爾であった。ただこのとき、板垣と石原は、いかに蜜月の中であろうと、...
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おすすめの一冊「満州事変」
コメ0 ごまめの歯ぎしり メールマガジン 応援版 (ニコニコ) 9ヶ月前
不定期連載のおすすめの一冊、緒方貞子さんの「満州事変」を取り上げます。「満州事変」 緒方貞子著 岩波現代文庫UNHCRやJICAのトップを務めた緒方貞子さんが、1963年にカリフォルニア大学バークレー校に提出した博士論文が1966年になって日本語で出版されたのが本書です。関東軍の片倉参謀の「満州事...
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石原莞爾と東條英機:その35(2,481字)
コメ0 ハックルベリーに会いに行く 9ヶ月前
満州事変は、実に不思議な「歴史の綾」の中で、ほとんど偶発的に起こった。まるでジャズのアドリブのように、先が見えないまま目の前のできごとに、ほとんどの者が条件反射で動いた果て、奇跡的に成立したのだ。しかし一方で、「こちらに行きたい」という意思と方向性は確実にあった。特に石原莞爾にそれがあり、しかも...
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なぜ戦前の日本陸軍は暴走したのか?(1,971字)
コメ2 ハックルベリーに会いに行く 42ヶ月前
今、石原莞爾という人のことについて調べている。近頃再び近現代史への興味が湧き、特に「なぜ日本は第二次大戦に参戦したのか?」ということについてもっと詳しく知りたくなった。そうしたところ、自然とこの人物が浮かび上がってくる。彼は、戦前日本の主役ともいうべき人物だ。石原は山形県出身の軍人で、満州事変を...
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米中激突 ver.5音声講座早期割引、今夜締切です。|TSJ2
コメ0 THE STANDARD JOURNAL アメリカ通信 53ヶ月前
▼中共による侵略のステージアップを許すな!アメリカ通信視聴者のみなさま、こんにちは和田です。昨日のメルマガで、歴史は繰り返すものだし、80年前と同じような日米大戦への序章が今回の米中激突への道のりに酷似していること書きました。今夜も類似点を紹介したいと思います。7月1日の香港への国家安全法適用は、...
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米中激突 ver.5音声講座早期割引、今夜締切です。|THE STANDARD JOURNAL
コメ0 THE STANDARD JOURNAL 53ヶ月前
▼中共による侵略のステージアップを許すな!アメリカ通信視聴者のみなさま、こんにちは和田です。昨日のメルマガで、歴史は繰り返すものだし、80年前と同じような日米大戦への序章が今回の米中激突への道のりに酷似していること書きました。今夜も類似点を紹介したいと思います。7月1日の香港への国家安全法適用は、...
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満州事変の黒幕
コメ19 ブロマガの主役は我々だ! 78ヶ月前
第二回は石原莞爾前回登場した、永田鉄山の次に主導権を握ったのがみんなご存知、石原莞爾である。満州事変の首謀者の一人であり、優秀な変人であった。おもろい逸話がいっぱいあるのでWikipediaか大百科でも見てください(投げ)。彼の思想は超独特であるが、同時に妙に的を得ていた。以下会員限定
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どうもグル憲法です
コメ11 ブロマガの主役は我々だ! 78ヶ月前
さて、今回は第二次世界大戦における国家戦略についてです。第二次世界大戦における日本は「戦略も無いまま戦争に突入してボコボコにされた」と言われますが、実は戦略構想は自体はありました。しかし、その戦略構想を持つ者が完全な権力掌握できず、グダグダになった・・・というワケです。今回から4回にわたり、当時...
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「野坂昭如氏も危惧していた 日本の政治状況は崖っぷちにある」(日刊ゲンダイ転載)「21世紀の戦争と平和」(徳間書店
コメ4 孫崎享のつぶやき 102ヶ月前
日本の政治情勢は今、危機的状況にある。そう思って最近、「21世紀の戦争と平和」(徳間書店)を上梓した。 私以外の多くの著名人もそう感じているようだ。例えば、「元祖プレイボーイ」と呼ばれ、作家であり作詞家の野坂昭如氏は昨年12月9日に亡くなる2日前、TBSラジオでこう発言していた。 「たった1日で平和...
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「安倍首相の戦後70年談話を検証する」小林よしのりライジング Vol.144
コメ63 小林よしのりライジング 113ヶ月前
8月14日、安倍首相の戦後70年談話が発表された。 安倍談話は戦後50年の村山談話の約2.6倍、戦後60年の小泉談話の3倍近い長ったらしいものだった。 もともと安倍晋三が戦後70年談話を出そうとしたのは村山談話を否定するためであり、安倍を支持する自称保守派はみんなそれを期待していたはずである。 ところが蓋を開...
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「アジア解放は理念も実行もあった」小林よしのりライジング Vol.143
コメ95 小林よしのりライジング 113ヶ月前
8月6日、「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」という長ったらしい名称の会議が、安倍首相に報告書を提出した。 戦後70年にあたり、14日に閣議決定の上で発表されることになっている安倍談話とやらの下地になる歴史観をまとめた報告書である。 これを一読して、『戦争論』...
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「『新戦争論1』と戦後70年」
コメ0 ゴー宣道場ブログ 120ヶ月前
次回「ゴー宣道場」(2月8日開催)のテーマを「『新戦争論1』と朝日新聞の慰安婦報道」としていたが、変更しようと思う。「『新戦争論1』と戦後70年」としたい。朝日新聞の慰安婦報道もこの中に括って、議論の俎上に載せる。 『新戦争論1』はまだ発売されてないから、師範方がブログで書けない。だが発売されたら、日...
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あけましておめでとう
コメ0 小林よしのりライジング 120ヶ月前
; あけましておめでとう 今年は戦後70年である。 天皇陛下が年頭にあたっての感想で、 「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を 十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、 今、極めて大切なことだ […]
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あまりにも無責任な「温暖化」報道・・・放送法を見直して欲しい(中部大学教授 武田邦彦)
コメ0 ガジェ通 127ヶ月前
今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。■あまりにも無責任な「温暖化」報道・・・放送法を見直して欲しい(中部大学教授 武田邦彦)地球が温暖化していくかどうかは別にして、1997年の京都会議から2013年まで、国の発展や個人の生活を犠牲にしてまで「CO2削減」をしてきたのは、...
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あまりにも無責任な「温暖化」報道・・・放送法を見直して欲しい(中部大学教授 武田邦彦)
コメ0 【無料】ガジェット通信ブロマガ 127ヶ月前
今回は武田邦彦さんのブログ『武田邦彦(中部大学)』からご寄稿いただきました。■あまりにも無責任な「温暖化」報道・・・放送法を見直して欲しい(中部大学教授 武田邦彦)地球が温暖化していくかどうかは別にして、1997年の京都会議から2013年まで、国の発展や個人の生活を犠牲にしてまで「CO2削減」をしてきたのは、...
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百田氏の東京裁判否定論―侵略正当化で「戦犯政治」応援
コメ0 「しんぶん赤旗」 130ヶ月前
作家でNHK経営委員の百田尚樹氏は東京都知事選での田母神俊雄候補(元航空幕僚長)の応援演説(2月3日)で「戦後69年、問題が山のように出てきている。原因は何か。日本が戦争に負け、GHQ(連合国軍総司令部)が徹底した自虐思想を植え付けた。これは東京裁判のせい」「米軍は東京、広島、長崎の悲惨な状況を...
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田原総一朗 『ワシントン・ポスト』など外国主要メディアの安倍首相批判、ここが大間違いだ!
コメ0 ゲキビズ田原通信 140ヶ月前
ゴールデンウィークは終わったが、 依然として安倍政権の好調は続いている。 安倍晋三首相はロシアに続き、 中東を訪問、大成功に終わった。 経済も、株価は1万4000円を越え、 円安傾向も持続……。 好材料ばかりのようだ。 ただ、その好調の安倍内閣に、 アメリカ、イギリス両国から 鋭い矢が飛んできた。アメリカの『ワ...
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アジア・太平洋戦争71年―「戦争する国」の復活許さない
コメ0 「しんぶん赤旗」 145ヶ月前
主張アジア・太平洋戦争71年「戦争する国」の復活許さない 歴史的な総選挙のさなか、1941年12月8日のアジア・太平洋戦争の開戦から71年を迎えました。戦前の日本がアメリカ・ハワイの真珠湾と当時イギリス領だったマレー半島のコタバルを攻撃、米英に宣戦を布告して、中国との全面戦争に続きアジア・太平洋...
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「反日デモ」はメディアでどう報じられ、伝わったか 〜中国在住フリーライター・ふるまいよしこ氏に訊く
コメ0 津田大介の「メディアの現場」 148ヶ月前
【メディアが報じた反日デモの姿とは?】津田大介の『メディアの現場』vol.47 よりこの9月、中国各都市で大規模な反日デモが起こり、日本でも話題になりました。その原因は、日本が中国との間で領土争いをしていた尖閣諸島(釣魚島)を日本が国有化したからではないかと見られています。しかし真の原因は明らかになって...