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【無料記事】「あきらめたらそこで試合終了だよ」の向こう側。(2591文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
「あきらめたらそこで試合終了だよ」というセリフは非常に有名であるわけですが、そのセリフはただしゃにむに努力し続ければ良い、ということとはまたちょっと違うのではないかと思うのです。そのことについて書いています。この文章のなかで言葉を引用している為末大さんの著書『走る哲学』は本当に良い本なので、ぜひ...
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【無料記事】『弱虫ペダル』を読んで伝説の名作『シャカリキ!』を思い出す。(2311文字)
コメ16 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
伝説の名作、というべき作品はひとによって違っているでしょうが、ぼくにとってはそれは『シャカリキ!』に被せるにふさわしい王冠であるように思えます。いやあ、素晴らしい。この作品ほど熱く情熱をたぎらせる漫画をぼくはほかに知りません。少なくとも男子ならどこかに心惹かれるところを見つけ出せるのではないでし...
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【サンプル記事】備忘録としての同人誌 「Future」ブロマガ版
コメ0 備忘録としての同人誌 「Future」ブロマガ版 141ヶ月前
今回の夏コミで創刊準備号のFutureを発行しました。概ねチャリティ漫画ですが、昨年のチャリティ同人誌「まにょまにょ」から少々発展させ、内容までもっと踏み込んで、ある種の東日本大震災を意識しての意思表示をして編集おります。このブロマガは、その制作過程での、漫画家・クリエイターさんに取材を行い、なるべく...
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【有料記事】音楽漫画の最高峰『四月は君の嘘』の表現力に圧倒される。(1285文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
世の中にはものすごい才能のもち主というものが現実にいるわけですが、『四月は君の嘘』の作者、新川直司さんもたいがいだと思います。かれはこっちがどんなに心にディフェンスを敷いていても、怖いもの知らずの天才ドリブラーさながら、正面突破してきます。で、いつもあっさりとやられてしまうのだから口惜しいったら...
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【無料記事】愛がなくてもセックスはできる! 名作を読んで売春の自由を考えてみよう。(3263文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 141ヶ月前
売春婦といえば賤業婦とも呼ばれるくらい「卑しい仕事」とされているわけですが、ほんとうにその仕事は卑しむべきものなのでしょうか? 「愛のないセックス」を売る彼女たちの仕事は、あるいはこの社会の一般的なルールに背いているかもしれません。しかし、そうではあっても、その仕事なりの苦労があり、またプライド...
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【有料記事】竹宮恵子描く長編大河ロマン『ファラオの墓』。(1203文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
竹宮恵子が長編漫画をたてつづけに描いていた頃の作品のひとつ『ファラオの墓』を紹介しています。本文中にも書いていますが、ぼくはスネフェルが好きですね。名前がちょっとスネオみたい(?)なのはご愛嬌として、竹宮さんお得意の燃えるような目をした美少年タイラントです。破滅の炎に焼かれながら生きていくこの少...
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【無料記事】奈須きのこが語る『ファイブスター物語』。(1378文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 140ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』はぼくにとって永遠の最高傑作です。初めて出逢った時からそろそろ20年になるでしょうか。いまだにその物語とデザインへの感嘆は消えやりません。単純に考えて、ここまで壮大で緻密な物語世界ってほかにないし、とても「遊び甲斐がある」世界なんですよね。今回はTYPE-MOONの奈須きのこさん...
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【有料記事】ボーイズラブ漫画を読んで考えた。(1878文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
とあるボーイズラブ漫画を読んで考えたことを書いています。ぼくは本来、この漫画のターゲット外である読者だと思うので、作品を読むにあたっては謙虚でなければならないとは思うのですが、うーん、どうしても納得できないことってあるんですよね。これ、ほんと、BLの一般読者のひとたちはどう思っているんだろう。知り...
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【無料記事】リアルな物語とは何か。『ぼくらの』と『スロウハイツの神様』で考える。(4610文字)
コメ13 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
『ぼくらの』と『スロウハイツの神様』というふたつの作品を肴にして「物語」と「真実」について考えた記事です。こういう記事を読み返してみると、ぼくはやっぱり「物語」が好きなんだなあ、と思いますね。それはある種、差別の構造であり、人間の限られた認識力が生み出す幻想に過ぎないと一方では思いながら、でもど...
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読書の秋!?おすすめ本&マンガまとめ 6選
コメ1 女子力アップcafe Googirl 139ヶ月前
こんにちは、渡辺早織です。この清々しく過ごしやすい季節に助けられて秋になるとどうしても色々なことがしたくなります。身体を動かしてみたり美味しいご飯に舌鼓を打ったり芸術に触れてみたり・・・色々始めるにはやっぱり秋が一番!うち、渡辺家は母親が本の虫で小さい頃から家が本で溢れていました。しかし幼少期の...
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【無料記事】『バガボンド』最新刊と『グイン・サーガ』続編企画に思う。(1466文字)
コメ2 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
『グイン・サーガ』続編プロジェクトに関しては、二十年以上にわたって『グイン』を読んできた一読者として、非常に複雑な感慨があります。このまま作品を眠らせてあげたほうがいいのではないか、とも思い、しかしやはりあの展開の続きを読みたいとも思う。ひとついえるのは、単にそれらしいだけの気の抜けた二次創作な...
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【無料記事】凡人は天才を破れるか。『3月のライオン』で考える才能論。(3520文字)
コメ15 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
おそらく一部の本物の天才とよほどの楽天家を除いて、だれもが才能の限界を感じ、打ちのめされた経験があるでしょう。この記事はその「才能」、それも「天才的な才能」に打ち勝つことができるのかということをちょっと考えてみたものです。これはぼくにとっても大きなテーマなので、おそらく今後も形を変えて扱うことに...
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【有料記事】血と霧のヴィクトリアン・ロンドンへようこそ。(1220文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
これは昔書いた記事の転載です。最近、『月光条例』が苦戦している、ぶっちゃけていうとあまりおもしろいとは思えない藤田和日郎さんですが、この『スプリンガルド』はおもしろかった! ダークでデカダンでエロティック、猟奇と暗黒の物語は、まさにぼくのために描かれたかのよう。いやあ、こういう話、ほんとに好きで...
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【無料記事】『ファイブスター物語』一冊に何人の人物が出てくるのか数えてみた。(1617文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』で一巻につき何人の登場人物が出ているのか数えています。ええ、それだけの記事です。この作品、ほんとうに半端なく登場人物が多いので、読者はよく付いていっているなあ、と思います。おまけに数年単位で連載を休むしね。それだけされても付いていかざるをえない魔性の魅力があるともいえ...
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【有料記事】2010年代を切り開く奇跡の傑作『水の森』を読もう!(2339文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
漫画『水の森』の紹介です。この作品もおもしろかったですね。ぼくはしょっちゅう傑作傑作、名作名作とさわいでいますが、でもそのつど本気でそう思っているのです。まあ、なかには時間が経ってから考えてみれば「そうでもなかったな……」というものもありますが(あるのかよ)、その点、『水の森』は本物。ぼくのその年...
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【有料記事】貞本版『エヴァ』をどう評価するか。(1025文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
めずらしく作品に対して批判的な記事ですね。うーん、決して貞本『エヴァ』がおもしろくないというわけではなく、むしろ素晴らしい出来栄えなのですが、この作品をいまなお描きつづけることにどの程度の意味があるのか疑わしく思ってしまうことは事実。まあ、途中で投げ出すわけにもいかないのでしょうが……。アニメとス...
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【無料記事】アルビノ萌えは差別につながるのか。(1804文字)
コメ10 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
いまの日本のオタク文化圏において白髪と赤い瞳のアルビノ・キャラクターはその耽美的イメージとあいまって人気を博しているように思えます。それでは、そもそもそういったキャラクターはどこから来ているのでしょう? また、差別問題は存在しないのでしょうか? そこらのことを考えてみた記事です。まあ、差別問題は...
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壊れていく人生も悪くない。赤木しげるの3%の未練とは何だったのか。(1591文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
漫画『アカギ』と『天』を読んでいて考えたことです。作品そのものから離れた深読みに過ぎないのかもしれません。しかし、こういう「読み」を許容するということが、すなわち優れた漫画であるということなのではないでしょうか。赤木はこの作家にとって最大最高のキャラクターであるわけですし、いったいこの先どういう...
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才能とは何なのか。『ベイビーステップ』を読んでその本質を考える。(2069文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 139ヶ月前
天才論ふたたび、です。ぼくはこの世に才能の差というものがないとは考えません。あきらかに生まれつきの才能の差はあって、それはときに絶対的なものですらあるようにも思えます。しかし、それにしても才能とか天才という言葉はあまりに安易に使われすぎていないか。どこか幻想なり錯覚が含まれているのではないか。そ...
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『ベルセルク』『BASTARD!!』は完結するのか? ライフワーク化する長編漫画。(2009文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
いやあ、最近、でもありませんが、とにかく長い漫画が増えましたよねえ。もともと数十巻続く長編連載はめずらしくもなかったとはいえ、このごろはそれがきわめて極端になってきているように思えます。それが悪いとはもちろん一概にはいえませんが、読者としてはあまり長く、そう何十年も付き合わされる連載には困る側面...
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クラウドファンディングで資金を集め作品を描く! 漫画家うめの挑戦が大成功。(1929文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
時間に追われるようにして書いた記事ですが、とうとうアップまでに追いつかれてしまいました。記事の終わりのあたりでは45万円くらいしか集まっていなかったのですが、アップするいまはすでに50万円を超えています。何というスピード! これがインターネット時代なのだなあ、といまさらながらに思いされました。何のこ...
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「器」の物語。荒木飛呂彦の場合、庵野秀明の場合、富野由悠季の場合、永野護の場合。(2090文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
『ジョジョ』、『ヱヴァ』、『ガンダム』、『ファイブスター物語』、いずれも何十年にもわたって続いている長寿作品であり、これらの作品の作家たちはこの作品を生み出してからは、それ以外ほとんど作っていないともいい切ってもいいと思うのですが、では、かれらは「それしか作れない」作家なのでしょうか。違う、そう...
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えすとえむの異色職業漫画(?)『はたらけ、ケンタウロス!』がふしぎにおもしろい件。(1251文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
最近は漫画を読む量もだいぶ減っていて、新しい作家と出逢うことも少なくなっているのですが(ダメだな)、知りあいのオススメでえすとえむさんの作品を読んでみました。その名の『はたらけ、ケンタウロス!』。まさにそのままのタイトルですが、でも、これ、おもしろいよー。いかにも現代のBL作家が描きそうな作品では...
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祝アニメ化! 『恋愛ラボ』に見る脱ハーレムラブコメの豊かな可能性。(2118文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
『恋愛ラボ』はぼくがいまいちばん続きを楽しみに待っている漫画のひとつです。うう、ヤンがどうやってマキとくっつくのか、気になって夜も眠れん! このたびアニメ化されるそうで、とにかく楽しみでなりませんが、でも、この作品、構造的に問題含みだよなーなどと感じないこともない。そこで「脱ハーレムラブコメ」作...
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ウルトラ格差世界の戦い。『ファイブスター物語』非情のシステムを解析する。(2913文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
永野護『ファイブスター物語』はきわめてオリジナリティの高い物語です。そのデザインもそうなのですが、作品世界を支配する価値観が非常にオリジナルなものがあると思います。それは完全実力本位の非情な世界であり、弱い者は強い者にどうやっても勝つことができないようにできているようです。この世界、ジョーカー太...
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小さく不思議な「偽物の恋」の物語。こうの史代の傑作『長い道』を読みのがすな!(1204文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
こうの史代という作家は、歴史に残すべき傑作をすでに何本も描いています。これからものす作品のなかにも、そういうものがいくつも生まれてくるでしょう。しかし、それらの名作のなかでもぼくにとって最愛というべき作品は『長い道』を置いてありません。いくつものふしぎな展開を通して描かれる、小さな小さな恋の物語...
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セルフゲーミフィケーション! リアルを神ゲーに変える生き方は可能か。(2359文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
『神のみぞ知るセカイ』の桂木桂馬ではありませんが、リアルはそのままではクソゲーと思えるほど攻略難度の高いゲームです。しかし、考え方によってはこれを「神ゲー」と受け止めることもできるのではないでしょうか。そのための方法論がぼくがいうところの「セルフゲーミフィケーション」です。空論と思われるかもしれ...
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『3月のライオン』の「差別構造」に物語の限界を見る。(5262文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
「Something Orange」からの転載記事です。べつに『3月のライオン』を批判しているわけじゃないから(いや、ある意味では批判しているんだけれど)、ファンのひとは怒らないようにお願いします。この議論はけっこうクリティカルなものだと思っていて、なかなか良い記事なのではないかなーなどと自画自賛しています。長い...
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1冊85円! 森薫の奇跡の名作『乙嫁語り』既刊4巻を電子書籍で入手する。(2061文字)
コメ1 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
『乙嫁語り』。森薫の新たな最高傑作となるだろう奇跡の作品です。その素晴らしいとしかいいようがない内容については、本文のなかで語っていますが、この作品を既刊すべて1冊85円で入手できるというのですから、驚いてしまいます。いまこそチャンス! 電子書籍ストアで買ってしまいましょう! あなたの魂を風かおる大...
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人形たちの戦争。『ファイブスター物語』のヒロイン、ファティマとは何者なのか。(2178文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
ファティマ。それは『ファイブスター物語』を、否、永野護のキャラクターデザインを象徴するキャラクター。あまりにも美しく、弱々しく、病的なまでに繊細なその印象は、見るものを魅了します。しかし、いったい彼女たちはほんとうは何者なのか? 作者は彼女たちに何を託して生み出したのか。そのデザインのどこにほん...
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マクロとミクロは相克する。目の前の子供を救うか、その子を犠牲にし世界を救うかの問題。(2078文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
本文にも書いたように、同じものを眺めるにしても、マクロとミクロのいずれの視点で見るかによりまったく違ったものが見えてきます。マクロの視点から見れば、巨大な大義のためには「個」を圧殺する必要が出てくることもあるでしょう。しかしミクロの立場から見ればそう簡単に圧殺されてはたまりません。このふたつの視...
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嫉妬は成長を阻害する。『GIANT KILLING』に学ぶ自分を高める競争のしかた。(2340文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
だれかと競争する時、勝利するためにはふたつの方法が考えられます。ひとつは自分を高めること、もうひとつは相手を貶めること。このふたつのやり方のうち、どちらが正しいやり方なのかはいうまでもありません。そして、正しい道から足を踏み外してしまった人間は決して前へ進んでいくことはできません。その歪みは最終...
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連載1000回! 長期連載の宿痾を背負い『はじめの一歩』はいつまで続くのか。(1929文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
『はじめの一歩』が連載1000回を迎えました。まさにボクシング漫画の金字塔、ではあるのですが、最近はあまりに長く連載が続いたために、さまざまな歪みが見えてきているように思えます。いったいなぜこういうことになってしまったのでしょうか? 長期連載の必然、宿痾とでもいうべきものがあるのでしょうか? ちょっ...
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無限の平行世界を描き尽くす! 『紫色のクオリア』漫画版が素晴らしい出来。(1048文字)
コメ0 弱いなら弱いままで。 138ヶ月前
漫画版『紫色のクオリア』の紹介です。数年前に上梓され、一部で熱狂的に支持されるにいたった作品のコミカライズであるわけですが、いや、これが素晴らしい出来なのですよ、旦那。ライトノベルを漫画化した作品には、成功したものも、そうでないものもあるわけですが、これは大成功に属するでしょう。原作の一ファンと...