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パロルのみらい島 パロルのみらい島
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遠い海の向こうに浮かぶ小さな島。そこには未だ人間に知られていない不思議な動物達が暮らしていた。その島の子供、パロル・ズーズ・リコットは、ある日人間...
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惡の華 第八回 第八回
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冷たい太陽が地平線の上を揺らめく頃、おれに課せられた烈しい苦悶は、何時しか甘美な快樂へと移り行くまこと 驚くべきことだが、あれ程までに抗い、退けて...
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惡の華 第七回 第七回
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切ないほどに苦しく真摯な告白のそのあとに即座に裏切りを果たす 我と我が身の愚かしさよ遅すぎる懺悔は、もはや永久に届くまい。何處まで行っても解放され...
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惡の華 第六回 第六回
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苦腦、恥辱、後悔、啜り泣き、おれの魂を腐蝕させてゐるすべての闇を愛し君、我が戀人よ、お前は知つているだらうか?お前がその美しく白い腕(かいな)でおれ...
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惡の華 第五回 第五回
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耀きわたるこの大空の下で剣呑さの欠片も感じさせぬ、浮かれたこの日曜の町中で今この瞬間にも、悪魔めが、おれを誑かさんと手薬煉を引ゐておるのだこの皮一...
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惡の華 第四回 第四回
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夜な夜な現れては消える、青い夢の女、我が天使あなたの其の聲、其の匂ひ、其の微笑みに、癒されてゆく我が魂 我が恐るべき情熱如何に人々が我を蔑まんとも...
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惡の華 第三回 第三回
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万物に平等に降り注ぐはずの朝日にさへも わが魂は見放された。一片の光輝(かがやき)すらも届かぬこの深淵では疑念と欺瞞が呪ひのやうに渦巻ゐて、哀しき戀...
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惡の華 第二回 第二回
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見よ、街を灼き尽くさんと 地平線にその身を横臥へる太陽がおれを嘲笑つてゐる見よ、四方八方を取り囲む山々が 凍えるやうな冷酷さをもつておれを罵つてゐ...
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惡の華 第一回 第一回
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息が詰まるやうなこの小さき町の片隅で崇高なる書物の内に響き渡る叡智の羽音だけがおれの精神(たましい)に安らぎと尊厳を与える。ああ、だが、きみよ、おれ...
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惡の華 第九回 第九回
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おれたちは 永劫不滅の報いを受けて光に満ちた樂園から追放されたアダムとイブの因果のもとに無慈悲にも行き場のない路上に打ち捨てられた崇高かつ憐れな人...
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惡の華 第十回 第十回
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『少年よ、どんな気分だ。 凡てが虚構に過ぎぬことを思い知らされた今宵、この陰惨な苦惱の瞬間は。今の今まで、己を保つために信じてきた僅かばかりのささ...
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惡の華 第十三回 第十三回
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過ぎし日の甘い悔恨 狂おしい春の暴風雨(あらし)あの地獄の季節に置いてきた 若さゆへの過ちの代償を 何時の間に清算した気になつてゐる?われら 決して...
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惡の華 第十二回 第十二回
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かつてあの女(ひと)が描いて見せた黄昏の魅惑に再び相まみえることが出来るのなら、譬(たと)へば それが天国でも地獄でも 一向構はぬ嵐を孕む鈍(にび)色(い...
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惡の華 第十一回 第十一回
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漆黑の夜に降る 鉛のやうに重たい雨が、硝子窓を激しく叩ゐて 瀕死の罪人を情け容赦なく責め立てる夏の湿り気が鬱陶しくも纏わりついて 躰の自由を奪ひと...
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ReLIFE”完結編” 17 Life
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卒業式まであと少し。一緒にいる時間を大切に過ごす海崎と日代。リライフサポート課の夜明と小野屋は、そんな二人を静かに見守るしかなかった。もう少しで海...
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ReLIFE”完結編” 14 Seed
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二学期が始まり、試験で一位になった大神と狩生が委員長になる。狩生は日代に手を抜いたのではないかと詰め寄るが、日代はどこか上の空で…。実は花火大会以来...
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ReLIFE”完結編” 15 Need
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日代のことを好きだと自覚した海崎だったが、1年限定のリミットを気にしてなかなか前向きになれない。青葉祭当日、大神たちと高校最後の思い出を作ろうとす...
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ReLIFE”完結編” 16 Date
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期末試験に不安のある海崎は、大神に勉強をつきあってもらう。大神は狩生をクリスマスデートに誘ったらしく、「新太は日代さんを誘わないの?」と言われるが...
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ReLIFE Report 13 告白
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日代は、花火大会で狩生と大神がお互い告白しようとしていることを知り、違う大学に行くかもしれないのに、気持ちを伝えることに意味がないように思っていた...
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ReLIFE Report 12 ダブルパニック
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夏休みに浮かれる海崎だが、赤点の生徒は再試と補習があるという事実を告げられる。付属大学以外への進学を考えている大神と一緒に補習に出る海崎は、気にな...
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ReLIFE Report 11 過去トリップ
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海崎は夜明に、元の体に戻る薬が欲しいと頼む。それは、以前の職場の先輩の命日に、墓参りに行きたいからだった。先輩が亡くなった後の海崎の憔悴っぷりを知...
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ReLIFE Report 10 みんなのワガママ
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海崎と日代は、狩生と何があったのか、直接、玉来に話を聞きに行く。玉来は、狩生が初めて自分の才能を疎ましく思わず努力を認めてくれた人で、嬉しかったと...
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ReLIFE Report 9 リベンジ
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玉来のせいで部活中に怪我をした狩生。日代と玉来はふたりで昼食を取る。玉来は、優秀な成績を周りから疎まれたことはあるかと聞くが、日代は質問の意図を理...
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ReLIFE Report 8 亀裂
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中間試験が終わり、海崎は相変わらず悲惨な結果で再試験決定。担任の天津に呼び出されていると、バレー部キャプテンの玉来がやってくる。彼女も赤点を取って...
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ReLIFE Report 7 被験者001→002
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夜明は、初めて担当した被験者001のことを思いだす。被験者001は、リライフ研究所関東支部で、はじめてのリライフ被験者であった。夜明は青葉高校に被験者と...
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ReLIFE Report 6 初めましてじゃないんだよ
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海崎の家に突然、勉強会の名目で大神と小野屋が訪ねてくる。海崎は、煙草やビールの空き缶などを必死で隠すが、大人であることがバレないか気が気でない。そ...
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ReLIFE Report 5 オーバーラップ
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日代のカバンを持って逃げる狩生と一緒に、階段を転げ落ちてしまう海崎。保険室で目を覚ます2人。海崎が、なぜ日代のカバンを持っていたのか問いただすと、狩...
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ReLIFE Report 4 堕ちる
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日代に学級委員の座を奪われた狩生は、挑発的な日代の態度に嫌悪感を強めていく。しかしそれは誤解で、日代は狩生と仲良くなりたいと思い笑顔を送っていたの...
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ReLIFE Report 3 オッサンなんですから
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体育・体力測定の時間。朝地信長がハンドボール投げで高記録をたたき出し、犬飼暁は、海崎が玉来ほのかをいやらしい目で見ていると思い、ボールを思いっきり...
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ReLIFE Report 2 コミュニケーション能力0点
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青葉高校3年3組に編入した海崎。前日のテストの結果はすべて赤点で、再試験があると告げられ大ショック。点数上位の大神和臣と日代千鶴が、学級委員に任命...
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ReLIFE Report 1 海崎新太(27)無職
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海崎新太は、新卒で入社した会社を三カ月で退社。その後の就活もうまく行かず、田舎に戻ることを迫られる。途方に暮れる海崎の前に、夜明了と名乗る謎の男が...
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輪るピングドラム 第24駅 愛してる
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陽毬を助けるために世界を変えようとする冠葉。冠葉のやり方では陽毬を救えないという晶馬。対峙する二人を乗せ、運命の列車は走り出した。そんな彼らの前に...