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つくもがみ貸します
江戸は深川、仲町にて損料屋・出雲屋を営む、お紅と清次という姉弟がいた。損料屋というのは、日用品から骨董品、そして美術品とありとあらゆる品をいくらかで客に貸し出す商いのこと。
ただこの出雲屋が取り扱う道具たちが、他の店のものと一味も二味も違うのは、作られてから百年以上が過ぎ、魂を宿した「つくもがみ」という一種の妖のようなものになってしまっているところ。
お客の元に貸し出されては、色々な話を聞いて来て、噂話を繰り広げる「つくもがみ」たち。人が良く情け深いお紅と清次は、そんな「つくもがみ」たちの力を借りながらこの町で起こる大小さまざまな騒動を解決していく。
江戸の町に花開く「つくもがみ」と人間たちとが織り成す悲喜こもごもの人情噺、骨の髄までとくとご堪能あれ―――。
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ナナマル サンバツ
文蔵高校、新入生歓迎会。1年生の越山識は、クイズ研究会による<新入生早押しクイズ大会>に思いがけず参加させられてしまう。
読書好きで目立つことが嫌いな識が慌てるなか、同じクラスの深見真理は、クイズの問題が読み終わる前に次々とボタンを押しては、まわりを圧倒していく。
「答えがわかってから押してたんじゃ、全然遅いのよ。早押しは0.01秒の差が勝敗を分けるわ。」
そんな真理を見ているうちに、識は“クイズには答えを確定できるポイントがある”ことに気付く……。
クイズ研究会の先輩と仲間たち、圧倒的強さを誇るライバル・御来屋千智との出会い、正解したときの喜び、ボタンを押せなかった時の悔しさ…知識だけでなく、様々なテクニックを磨いて仲間とともに勝利を目指す≪競技クイズ≫の世界で越山識のクイズに青春をかける日々がスタートするのだった。
キミも、クイズ王にならないか!
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カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編
この物語の主人公・先導アイチが葛木カムイ、戸倉ミサキとチームを組みVFアジアサーキットに出場
してからはや数か月・・・中学生だったアイチは高校生になっていた。
アイチの通う学校は優秀な生徒たちが集まる名門として知られる宮地学園高等部。ヴァンガードを介
して友達となった森川カツミや井崎ユウタといった同級生たちは別の高校に進学し、アイチは孤独な
環境で高校生活をスタートする。
入学した当初は慣れない環境に戸惑ってばかりのアイチだったが、馴染みのカードショップ「カード
キャピタル」の仲間である櫂トシキや三和タイシたちのアドバイスをヒントに、学校生活を充実させ
るため、アイチは学校にヴァンガードをする部活「カードファイト部」を作ろうとする。
部活動を通して出会う新しい友人やライバルたち、運動会や文化祭にテストや夏休み、高校という新
しい舞台でアイチは歩き始める!