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ひきこまり吸血姫の悶々
ムルナイト帝国の名門貴族ガンデスブラッド家の令嬢、テラコマリ・ガンデスブラッド。
吸血鬼なのに血が飲めないコマリは、魔法が使えない、運動ができない、
背が伸びないという三重苦に悩まされ、3年間の引きこもり生活を送っていた。
しかし、ある日親バカの父がとんでもない就職先を見つけてくる。
その名も『七紅天大将軍』!
それは本来帝国の猛者しかなれず、3ヶ月に一度のペースで他国に戦争を仕掛け勝利しなければならない
超ハードな役職。さらに部下たちは元犯罪者ばかりで将軍に就任したコマリに対して下剋上を狙う気満々……。
絶対に断りたいけど、皇帝直々の任命なので辞めることすら許されない。
本当の実力がバレたら即破滅なこの状況……それでもコマリはハッタリと可愛さを武器に己の任務を遂行する!
「私がこれから為すことはな、単純極まりない覇業だ!
すなわち、テラコマリ・ガンデスブラッドは――他の5カ国の大将軍を
武力で全員ブチ殺し、ムルナイトの国威を全世界に喧伝してやるのだ!」
最強(!?)吸血姫による歴史に残る快進撃がここに始まる!
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ブルバスター
若き技術者・沖野鉄郎は、自ら開発した新型ロボット・ブルバスターを携え、
害獣駆除会社の波止工業に出向。
田島が社長を務める波止が対峙しているのは“巨獣” と名付けられた謎の生物だった!
さらに万年金欠の零細企業とあって、
波止には常に経済的な問題がつきまとう……。
ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。
巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、
波止に未来は訪れるのか!?
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REVENGER
むかしむかし、私たちとは異なる歴史を辿った長崎で……。
信じていたものに裏切られ、卑劣な罠にかかり、許婚の父を手にかけてしまった雷蔵。
許されない罪を背負い、自らも絶体絶命の危機に陥ったところを、
町の何でも屋「利便事屋」に救われる。
実は、彼らの正体は力なき人たちの復讐を代行する殺し屋、「REVENGER」だった。
長崎で起きた事件の真相を追う中で、彼らは大きな陰謀に巻き込まれていく——。
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SPEED GRAPHER
バブル戦争から十数年、世界は富める者と貧しき者の二極分化が急激に進み、日本もまたその例外ではなかった。
富める者はひたすら己の欲望と快楽を求め、東京はその欲望を満たす快楽都市と化した。パスポートを剥奪され国内でくすぶっていた戦場カメラマン雑賀(サイガ)は、ある日秘密クラブの潜入取材を依頼される。それはセレブの中でも特に選ばれた者だけにしか出入りを許されないと言われる闇の社交場「六本木倶楽部」。
その会員になれた者には究極の快楽が与えられるという。
潜入に成功した雑賀に助けを求める謎の少女、神楽(カグラ)。彼女は「六本木倶楽部」の支配人、水天宮によって倶楽部のシンボルとして操られていたのだった。神楽をつれて逃げる雑賀、だが雑賀は神楽と接触したことによって「写殺能力」に目覚めることになる。そして「六本木倶楽部」からの追っ手もまた、欲望によって特殊な能力に覚醒した者たちだった・・・。
「六本木倶楽部」とは、そして神楽とはいったい何者なのか。神楽とのラブストーリーを軸に、二人の絶体絶命の逃亡劇が始まる。
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恋と嘘
「嘘」は許されない。「恋」はもっと許されない。
満16歳になると政府から結婚相手が通知される超・少子化対策基本法、通称ゆかり法。相手探しの面倒もなく、
国家から相性の良さが保証された「幸せ」を皆が受け入れていた。
そんな世界で、主人公・根島由佳吏15歳はクラスの高嶺の花・高崎美咲に想いを寄せていた。
16歳の誕生日を迎える夜に決意を固め、ついに長年の想いを伝える根島由佳吏だったが、その直後、彼のもとに政府通知が届く―――。
科学の赤い糸で結ばれた相手とは・・・。
「好きになるべき人」「好きになってはいけない人」を政府に一方的に決められてしまう世界。それは希望なのか、絶望なのか―
少年少女たちのひたむきで純粋な想いが交錯する、未熟で儚い禁断の恋物語。
全国民に向けて、今、誰も知らない禁断の恋物語が放たれる。