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宝石商リチャード氏の謎鑑定
正義感の強い大学生・中田正義は
ある夜、酔っ払いに絡まれていた美貌の外国人・リチャードを助ける。
彼が宝石商であることを知り、祖母が死ぬまで隠し持っていた
いわくつきの指輪の鑑別を依頼した正義。
リチャードの鑑別により明らかになったのは
彼女の過去、真実、そして想いだった。
それをきっかけに、正義はリチャードが店主を務める銀座の宝石店
「ジュエリー・エトランジェ」でアルバイトとして働くことになる。
エトランジェに日々持ち込まれる様々な“謎”を紐解く中で、
少しずつ変化していくリチャードと正義の関係性。
しかし2人には、それぞれ誰にも明かすことのない秘密があった―。
~美しき宝石商と正義感溢れる大学生が紡ぐ
ジュエル・ミステリー、開幕~
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TVアニメ「いつだって僕らの恋は10センチだった。」
桜丘高校の入学式。合田美桜と芹沢春輝は桜の樹の下で出会う。
「美しい桜って書いて、美桜」
「俺は春輝。春が輝く」
春生まれの二人は親近感を覚える。
それ以来、気づいたらお互い目で追うようになっていた。
美術部の美桜は大人しく、映画研究部の春輝は快活で周りにはいつも誰かがいた。
二人は全く違うタイプだが、いつの間にか一緒に下校する仲になっていた。
付き合っていると勘違いされることもあるが、ずっと友達以上恋人未満の関係。
本当はお互いに「好き」という気持ちを抱えながら─。
いつも帰り道に寄る高台の階段に腰をかける二人。
「春輝君って、好きな人とか、いる?」
思わず聞いてしまった美桜に答える春輝。
「好きなやつ、いるよ。…美桜は?」
二人のその手の距離は10センチ。
たった10センチなのに、その距離が縮まらない─。