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takt op.Destiny
「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」
音楽は人の心を照らす光――
突如として、その『光』が世界から奪われる。
空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。
黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。
D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。
だが、その怪物に抗う者達が現れる。
音楽を力とする少女達――『ムジカート』。
彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。
そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』。
2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。
コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。
音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』
D2の殲滅を望むムジカート『運命』。
二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
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オーバーロードIII
時は2138年。一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》はサービス終了を迎えようとしていた。
プレイヤーであるモモンガは仲間と栄華を誇った本拠地ナザリック地下大墳墓で一人静かにその時を待っていた。
しかし、終了時間を過ぎてもログアウトされない異常事態が発生。
NPCたちが意思を持って動き出し、さらにナザリックの外には見たこともない異世界が広がっていた。
モモンガはかつての仲間を探すため、
ギルドネームであったアインズ・ウール・ゴウンを名乗り、異世界にその名を轟かすことを決意。
これまでは余計な争いを避けるため目立たぬよう行動してきたアインズだが、ついにその超越者たる力を見せつけるべく表舞台に姿を現す。
「喝采せよ。我が至高なる力に喝采せよ―。」