-
後宮の烏 第十三話 想夫香（そうふこう）
- 2,703
- 187
- 7
鵲妃・恵瑤の迎えた悲劇は寿雪、高峻の胸に重く残っていた。その一件から数日後、高峻の命で調べを進めていた衛青は、封宵月（ほうしょうげつ）を後宮に招き...
-
後宮の烏 第十二話 兄妹（きょうだい）
- 2,661
- 115
- 4
戻らない温螢（おんけい）を探して、寿雪は鵲巣宮に乗り込んだ。そこで寿雪はやつれはてた鵲妃・琴恵瑤（きんけいよう）に会う。大切な兄を亡くした後、長ら...
-
後宮の烏 第十一話 布石（ふせき）
- 2,873
- 95
- 8
寿雪が星烏廟（せいうびょう）を訪ねると、薛魚泳と高峻が碁を打っていた。寿雪が魚泳と代わり、高峻と勝負をする。碁を終えた後、二人はしばし庭で話をする...
-
後宮の烏 第十話 仮面の男
- 3,002
- 180
- 5
高峻が珍しく寂しそうな顔をみせた。そのことがどうも気にかかるが、寿雪はその理由を問うことができない。数日後、高峻が幽鬼の取り憑いた面を持って夜明宮...
-
後宮の烏 第九話 水の聲（こえ）
- 3,185
- 150
- 3
宮女・安蕙蘭（あんけいらん）が頼み事にやってくる。蕙蘭は水の中から死んだはずの妃の声が聞こえると訴える。炎帝が統治していた時代、鵲妃として迎えられ...
-
後宮の烏 第八話 青燕（あおつばめ）
- 3,404
- 148
- 7
飛燕宮の見習い宦官・衣斯哈（いしは）が夜明宮を訪ねてきた。衣斯哈は青燕の羽根を持つ少年の幽鬼を見かけ、その子を救ってほしいと寿雪に頼む。調べを進め...
-
後宮の烏 第七話 玻璃（はり）に祈る
- 3,854
- 218
- 6
前王朝の血を引く冰月（ひょうげつ）と明珠公主は、結婚の約束を果たせないまま戦の中で亡くなった。死後、幽鬼となった冰月は、同じく幽鬼になりさまよう明...
-
後宮の烏 第六話 夏の王、冬の王
- 4,178
- 138
- 5
皇帝の住まう凝光殿（ぎょうこうでん）の庫（くら）には、幽鬼が身につけていた縞瑪瑙(しまめのう)の玉珮（ぎょくはい）が納められていた。その持ち主は明珠...
-
後宮の烏 第四話 雲雀公主（ひばりひめ）
- 4,745
- 225
- 7
夜明宮に雲雀の幽鬼がやってきた。未練があり、楽土へと渡れないらしい。不憫に思った九九は寿雪に雲雀を救ってほしいとお願いした。寿雪は雲雀を飼っていた...
-
後宮の烏 第三話 花笛（はなぶえ）
- 5,713
- 175
- 4
鴛鴦宮に住まう後宮最上位の妃、花娘（かじょう）が夜明宮にやってきた。花娘は、花笛がなぜ鳴らなかったのか知りたいという。花笛とは冬の終わり、その年に...
-
後宮の烏 第二話 翡翠（ひすい）の耳飾り 後篇
- 6,161
- 229
- 10
高峻に頼まれた寿雪は、翡翠の耳飾りに取り憑いた幽鬼のことを調べていた。耳飾りの持ち主は班鶯女（はんおうじょ）。十年ほど前、三の妃を毒殺した疑いをか...
-
後宮の烏 第一話 翡翠（ひすい）の耳飾り 前篇
- 8,885
- 410
- 137
烏妃（うひ）は、妃でありながら夜伽をしない特別な妃である。呪殺、祈祷、失せ物さがし、頼まれればなんでも請け負うが、会えば災いがあるとも言われている...
