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ノブナガン
時は1582年、所は本能寺。明智光秀の謀反の
さなか、織田信長は炎に取りまかれながら、
遮光器土偶にも似た謎の生命体に遭遇する。
時は流れ、現代。修学旅行で台湾に来ていた
女子高生、小椋しお。ミリタリー好きで人付
合いの苦手な彼女はクラスでもちょっと浮い
た存在。
その彼女が、突如現われた謎の巨大怪獣〝進
化侵略体〟の襲来に遭遇する。逃げまどう人
びとの中で、しおはE遺伝子(ジーン)ホル
ダー〝切り裂きジャック〟が戦う姿を目撃する。
最新鋭の戦闘機や戦車ですら歯が立たない進
化侵略体を追いつめていく切り裂きジャッ
ク。しかし、ジャックは隙をつかれて大ピンチ!
もはや為す術がないと思われた時、しおの中
の眠れる織田信長のE遺伝子が目覚めた。
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灼眼のシャナIII -FINAL-
人ならぬ者たちが、この世の日に陰に跋扈
(ばっこ)している。
古き一人の詩人が与えた彼らの総称を、“紅
世(ぐぜ)の徒(ともがら)”という。
自らを称して“渦巻く伽藍(がらん)”、詩人
名付けて“紅世”──この世の歩いてゆけない隣
──から渡り来た彼ら“徒”は、人がこの世に存
在するための根源の力、“存在の力”を奪うこ
とで自身を顕現させ、在り得ない不思議を起
こす。思いの侭に、力の許す限り、滅びのと
きまで。
彼らに“存在の力”を喰われた人間は、いな
かったことになる。
これから伸び、繋がり、広がるはずだったも
のを欠落させた世界の在り様は、歪んだ。
“徒”の自由自在な跳梁(ちょうりょう)に伴
い、その歪みは加速度的に大きくなっていった。
やがて、強大な力を持つ“徒”たる“紅世の王”
らの中に、そんな状況への危惧を抱く者が現
れ始め。大きな歪みがいずれ、この世と“紅
世”双方に大災厄を齎(もたら)すのではな
いか、と。
そして、一部の“紅世の王”らは同胞を狩ると
いう苦渋の決断を下した。
彼らの尖兵、あるいは武器となったのは、
“徒”への復讐を願い誓った人間──己が全存在
を“王”の器として捧げ、異能の力を得た人間
──討滅者“フレイムヘイズ”。
その日、日常を浸食した“徒”により全てを失
い、自身がトーチという仮初めの存在である
と知らされた少年と、「贄殿遮那のフレイム
ヘイズ」と呼ばれる少女が出会った。
これは、“ミステス”坂井悠二と『炎髪灼眼の
討ち手』シャナの物語である。