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とある科学の超電磁砲S
総人口二三〇万人を数える、東京都西部に広
がる巨大な都市。
その人口の約八割を学生が占めることから、
「学園都市」と呼ばれているその都市では、
世界の法則
を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の
開発が行われていた。
特殊な授業(カリキュラム)を受け、能力を
得た学生たちは、定期的な『身体検査(シス
テムスキャ
ン)』によって、『無能力(レベル0)』か
ら『超能力(レベル5)』の6段階に評価さ
れている。
その頂点に立ち、最強と謳われるのが、七人
の『超能力者』たちである。
そのひとり、御坂美琴。
電気を自在に操る『電撃使い(エレクトロマ
スター)』最上位の能力者にして、『超電磁
砲(レール
ガン)』の異名を持つ彼女は、名門お嬢さま
学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。
後輩で『風紀委員(ジャッジメント)』の白
井黒子。その同僚でお嬢様に憧れる初春飾利
と、都市伝
説好きな彼女の友人、佐天涙子。
そんな仲間たちと、平和で平凡で、ちょっぴ
り変わった学園都市的日常生活を送っていた
美琴に、突
然の学園都市の『闇』が迫る――。