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ラーゼフォン
21世紀初頭の東京。母子で暮らす高校生・神
名綾人は、模試会場に向かう途中に突如上空
に現れた謎の航空部隊の攻撃に遭遇した。破
壊された街で、綾人は自分の描いた絵に酷似
した風景の中で、不思議な少女・美嶋玲香に
出逢う。玲香に導かれるようにして地下鉄に
乗り、神殿にたどりついた綾人は、卵から巨
大な人型の存在「ラーゼフォン」が出現する
瞬間にめぐりあわせた。「真実を見せる」そ
の言葉に従って、謎の女性・紫東遙と
VTOLで東京を脱出しようと試みた綾人
は、玲香に導かれてラーゼフォンに同調、体
内へと入っていく。ついに目覚めのときがき
た。超兵器ドーレムを粉砕したラーゼフォン
は、そのまま東京から飛び去っていった。外
から故郷を見た綾人は、そこに巨大な木星の
ような「TOKYO JUPITER」を目撃する。謎の
存在MUに占拠された首都は、不思議な膜に
閉鎖され、住民は偽りの生活をさせられてい
た。しかも外部には、12年も先の時間が流れ
ていたのだった…。
東京を支配する「青い血」の人間とは何者
か?綾人とラーゼフォンには、どんな関係が
あるのか?そして真実の世界で、綾人を待ち
受ける運命は何か?
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たまゆら -hitotose-
写真が大好きな高校1年生、沢渡楓。あだ名
は「ぽって」。この春、中学生までの時を過
ごした町、横須賀市汐入から穏やかな瀬戸内
海の町、広島県竹原市に引っ越してきまし
た。そこは亡くなった父親が子供のころに住
んでいた町。古い町並み、美しい海と島々、
暖かな人々とそして新しくできた素敵な友
達…。大好きになったこの町で撮った楓の写
真には、ときどきたまゆらが写ります。たま
ゆらは楓の心がふわふわと舞い上がって幸せ
な気持ちの時に写るかわいい光。幸せが形に
なったような不思議な何か…。そして、その
写真はみんなをちょっとだけ幸せな気持ちに
してくれるんです。