-
■あれ? 終わった。
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
少年(ベルくん) @3d_bell 2014-08-24 20:46:06あれ? 終わった。 まにょ@ソル大阪 @mannnory 2014-08-24 20:46:27ベルくんwww 翔衣@20日誕生日 @shoi0920 2014-08-24 20:47:05ベルくんあれってwww 少年(ベルくん) @3d_bell 2014-08-24 20:46:35ひとまず、この物語はここまでみたいです!みなさん、1か月の間、あ...
-
■エピローグ
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
そしてオレは、バスの最後尾に乗っていた。 前方のリュミエールが、軽くのびをする。「とりあえず、夏はここまでね」 原稿用紙の束をまとめながら、グーテンベルクが首を傾げた。「まだ続けるの?」「センセイは、そのつもりだと思うけれど」「結局、ひとつもバッドフラグは成立しなかったわよ」「とはいえ、すべて...
-
■第1部完
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
――水曜日のクリスマスには100の謎がある。 61番目の謎は、なぜ彼女は悪魔なのか、だ。 62番目の謎は、彼女に殺意を向けていたのは誰か、だ。 63番目の謎は、なぜ彼と彼女は出会ってはならなかったのか、だ。たみやす/武蔵野牛乳P @TamiyasU4416 @sol_3d 第一部完!? lits07@探検中 @lits07 待て。 スター(ロボ...
-
■久瀬太一/8月24日/20時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
そしてオレは、彼女の背中を、思い切り抱きしめた。 もつれあうように地面に転がる。腕の中で、彼女が強引に振り向いた。額がぶつかるほどの距離に、彼女の顔がある。まんまるな目に、少し涙が溜まっている。 銃声は聞こえなかった。 慌てて立ち上がって、辺りを見回す。 周囲の見通しはいい。怪しい人物はいない...
-
■あるクリスマス
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
その夜、少年はバス降り、ホテルへと向かう道を走っていた。 昨年、彼女と約束していたのだ。――来年も絶対に、また会おう、と。 ずいぶん到着が遅れてしまった。 もしかしたら、少女は悲しんでいるかもしれない、と少年は思った。 彼女には、絶対に悲しいことが起こらないようにする。それも、約束のひとつだと少...
-
■佐倉みさき/8月24日/19時55分
コメ1 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
ぐるぐると、考え込んで歩いていた。 ――私は、悪魔なのだろうか。 たしかに12年前のことは、私に原因があったのだと思う。 弱くて、不注意だった私を庇って、彼は血を流した。 昨日の夜だって、廃ホテルに久瀬くんが助けにきてくれたときだって。 ――私が、彼に近づけば、彼は傷つく。 どうして? そんなの、...
-
■久瀬太一/8月24日/19時50分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
走っていた。 ヒーローバッヂを握りしめて、まっすぐに。 これはバトンのようなものなのだ、と思った。 どこか遠くから届いた。意外とすぐ傍から届いた。誰でもない誰かの。誰でもある誰かの。大勢の。 ――思い出していた。 12年前の冬、オレは、同じように走っていた。 パーティに遅刻して。前の年にみさきと、...
-
■八千代雄吾/8月24日/19時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
ニールがアスファルトの上に、大の字になって寝転がっていた。 彼は荒い息で、口元を歪めて笑う。 なんだか、泣き顔みたいな笑い方だった。 空を見上げたまま、ニールは言った。「オレは、どこにだっていけるんだ」 それはこいつの口癖みたいなものだ。 あるいは、人生の目標みたいなものなのかもしれない。「で...
-
■佐倉みさき/8月24日/19時40分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
メリーとの待ち合わせ場所に向かう途中だった。「道、わかるだろ」 とニールは言った。「勝手にいけよ」 つまらなそうな声だ。なんだか、道端に投げ捨てていくような声だった。 そして私は唐突に、およそひと月ぶりに、ひとりきり自由な身になった。 ――自由? どこが、とため息がでる。 ――メリーに会おう。 そ...
-
■久瀬太一/8月24日/19時35分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
「左だ。走れ」 と八千代が叫んだ瞬間、走り出していた。 すぐそこに男がいる。気にせず走った。殴れとは言われていない。 と、目の前で、そいつは吹き飛んだ。脇を駆け抜けて走る。 後ろからは足音が聞こえた。 気にせずに走る。 刺された傷は、やはり痛む。 でも先ほどまでよりもずっと、その痛みは穏やかなも...
-
■八千代雄吾/8月24日/19時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
「傷は?」「問題ない」「問題ないわけないんだがね」「でも、問題ないんだ。不思議とね」 久瀬とそんなやりとりを交わしていたときだった。 道路脇からふいに、男が飛び出した。 どうしようもなくオレは、ブレーキを踏み込む。 ボンネットが男に触れる。その、数センチ手前で停まる。 その男はもちろん、ひと目で...
-
■久瀬太一/8月24日/19時20分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
それは、窓から押し込まれてきた。 意外に大きな紙袋だった。「なんだよ、それ」 と八千代がいう。 オレはその紙袋を開く。 何通もの手紙が入っていた。 それから、スマートフォン。おそらく八千代のものだ。続いてキャンディ。これもきっと、八千代用だろう。 それから、もちろん、ヒーローバッヂが入っていた...
-
■“久瀬太一”の乗る車から生中継
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
http://live.nicovideo.jp/gate/lv190859549OMG @omg_red 2014-08-24 19:10:24着いた! ゲコ@SOL @tuno17169264 2014-08-24 19:10:53わたした! 子泣き大将@優とユウカの背後さん @conaki_pbw 2014-08-24 19:10:59入れた!入れたー! 悠梨@bellの音色は鳴り続く @pear84 2014-08-24 19:11:05押し込んだwwwwww...
-
■久瀬太一/8月24日/18時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
新幹線を下りて、八千代がレンタルしたのは、トヨタの高級そうな黒い車だった。品川のナンバー。頭2桁は共に6だった。後部座席の窓ガラスには、スモークが入っている。 オレはその助手席に腰を下ろす。 身を屈めると、刺し傷が痛んで、オレは顔をしかめた。身体をまともに動かせない。「大丈夫か?」 と八千代が...
-
■久瀬太一/8月24日/18時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
ふいに、スマートフォンが震えた。 ――ソルからだ。 ほとんど確信を持って、オレはスマートフォンを開く。 メールを開いた。 そこには、シンプルに、オレがもっとも欲しい情報が書かれていた。 ※ みさきは君と星を見た公園にいる。バッヂを受け取ったあと向かって欲しいしながわりんこ @yuzuyuzuyuz...
-
■謎まとめ/8月24日/URL謎・パスワード謎
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
※ここには読者が解き明かした謎の内容が記されています。自らの手で謎を解き明かしたいという方は、この記事を読み飛ばして次ヘ進んでください。《読み飛ばす》よーさん:潜 @yoh_53白黒サーガ更新きました!! aranagi@静岡ソル @arng_solシロクロ最新版 http://neumann.2-d.jp/sksaga/SK/まぁや @maaaya1011“@4koma...
-
■佐倉みさき/8月24日/16時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
12年前。 私がまた会いたいと願って、だから彼は来てくれたんだ。 私が強引に、彼の運命を捻じ曲げて、彼に血を流させたんだ。 ――どうして、忘れていたんだろう? あの夜。 私は、パーティ会場を抜け出した。 ピアノの発表会の前に、前の年に彼と一緒に、星を見上げた場所にいこうと思った。 魔法のかかったキ...
-
■久瀬太一/8月24日/16時15分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
新幹線の座席に座って、少しだけまどろんでいた。 まだ意識がはっきりとしない。 身体が上手く動かない。 目を閉じる。 気がつけばまた、隣にはあのきぐるみがいる。 ※「制作者が望んでいるのは、たったひとつの証明だ」 ときぐるみが言った。「それは夢みたいな証明だ。本来なら目にみえないもの、...
-
■佐倉みさき/8月24日/16時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
絶対に、また会おう。 と、自分でそう言ったことで、思い出しつつあった。 同じことを、あの夜の私も望んでいた。 だから広いパーティ会場で、私は彼の姿を探した。 去年のお礼を言いたかった。お返しのプレゼントを手渡したかった。いや、そんなことよりも単純に、また彼に会いたかった。 なのに彼はみつからな...
-
■久瀬太一/8月24日/15時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
バスはまだ走り続けていた。 なにもない、まっ白な景色の中を、ひたすらに。「ここはどこなんだ?」 とオレは尋ねる。「まだどこでもない」 ときぐるみは答える。「そろそろオレは、目を覚まさないといけない」「どうして?」「みさきのところにいかなくちゃ」「でもさ、君が間に合ったとして、本当に彼女を救える...
-
■八千代雄吾/8月24日/15時25分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
なんだそれ、と思った。 いかにもアイらしい、と思った。 これが、オレの、長いあいだずっと知りたかったことなのか。 ――最高だ。 素直に、そう思う。 アイはどこまでもアイだ。 彼女はいつだって、オレの知らないことを知っている。気づいていないことに気づかせてくれる。 オレは玄関に届いたキャンディをポ...
-
■八千代雄吾/8月24日/15時15分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
オレは茫然と、玄関に近づく。 ――どんないたずらだよ。 と、そのキャンディの山の中にひとつ、透明な袋が混じっている。 オレはチェアから立ち上がり、それを拾い上げる。 ※ プレイヤーには、久瀬くんの救いたい彼女から 久瀬くんへの伝言も入っています。 必ず届けてください。 ※ ...
-
■八千代雄吾/8月24日/15時
コメ1 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
部屋のチャイムが鳴ったのは15時になる少し前だった。 その音を聞いても、椅子から立ち上がろうという気にはならなかった。 疲れ果てていて、動き出せない。 周りのみんなが現実だとは思えない。 ――あのときだってそうだ。 アイの体調が悪化していくのを人づてに聞いて、でもどうしてもそれが現実だとは思えなく...
-
■久瀬太一/8月24日/14時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
「このバスは、どこに向かっているんだ?」 とオレは尋ねた。 ずいぶん前にも、同じ質問をした記憶があった。「バッドエンドだよ」 ときぐるみは答える。それから彼は、でも、と続けた。「行き先は変えられる。きっとね。誰も彼もが、それを望んでいる」 きぐるみは窓の外に視線を向ける。 そこには――誰だろう? ...
-
■久瀬太一/8月24日/13時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
バスはもう、トンネルには入らなかった。 なにもない、ひたすらまっ白などこかを、ただ走っていた。 景色がなければ、前に進んでいる実感もない。 まるで停滞しているようで、ただ振動だけを感じる。「状況は動き続けている」 ときぐるみは言った。「君たちを動かすために、遠くで大勢が動いている」 きぐるみは...
-
■佐倉みさき/8月24日/13時05分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
数度のコールで、電話が繋がった。 私はスマートフォンに向かって、尋ねる。「あの、すみません。久瀬くんは、無事ですか?」 その時。 背後で、ドアが開く音が聞こえた。 思わず振り返る。 あのメガネだ。「なにをしているんだ」 と彼は叫ぶ。 そのお蔭で、少しだけ、意識がはっきりした。 なにか迷いのよう...
-
■佐倉みさき/8月24日/13時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
じっと、床をみていた。 なにをすればよいのかもわからなかったし、なにかをしようという気にもなれなかった。 ――と、ふと。 視界のすみに、白い、銀色の何かが落ちているのがひっかかる。 ――スマートフォン? あの眼鏡が、先ほど殴り倒されたときに落としたものだろうか。 少し、悩んだ。 私はどこかに電話を...
-
■佐倉みさき/8月24日/12時45分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
あまり時間の感覚がない。 胸がじくじくと痛くて、それをこらえようと目を閉じているあいだに、周囲の状況が変わっていた。 私はどこか、部屋のかたすみにいる。 隣でふたりの男が会話している。 一方はニールだ。 もうひとりは、久瀬くんを刺した、あの眼鏡の男だ。 ふたりは何か口論している。「悪魔をメリー...
-
■佐倉みさき/8月24日/12時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
手足をしばられ、黒い車に詰め込まれた。 後部座席だ。運転席には昨日、久瀬くんを刺した眼鏡がいた。 私はうつむく。その男が憎くて、どうしようもなく憎くて、なのに睨みつけることもできないで震える。 隣にニールが座った。 窓ガラスの暗い色合いで、外から車内の様子はみえないのだろうとわかった。 車で運...
-
■佐倉みさき/8月24日/12時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
何度もフラッシュバックする。 昨日の、久瀬くんの姿だ。 私は膝をかかえて震えている。 まるであの、クリスマスパーティの日みたいに。 ――助けて。 と誰かにすがる。 誰に? 久瀬くんに? まさか。 彼は私を助けるために血を流したのだ。 私がいけないのだ。私が彼を不幸にしたのだ。私が、悪魔だ。 悪魔...
-
■八千代雄吾/8月24日/11時30分
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
身体を動かそうという気になれなかった。 なにもかもに関わりたくなかった。すべてを忘れてしまいたかった。 昨夜は予定外に目立ちすぎた。 しつこい何人かの恨みを買うことをした。 そのことが怖かった。 もう何年振りだかも覚えていないが、がむしゃらに人を殴って、一発殴り返されて、それで車を奪って逃げた...
-
■久瀬太一/8月24日/11時
コメ0 3D小説「bell」本編 124ヶ月前
目を開くと、いくつものオレンジ色が、順にオレを照らしていた。 見慣れたトンネルだ。 バスの最後尾に、オレは座っていた。「よう」 ときぐるみが言う。「よう」 そう応えて、オレは尋ねる。「未来は変わったか?」 きぐるみは首をかしげた。「どうかな。トンネルを抜けるのを、楽しみにしてろよ」「昨夜、あの...