回帰する歌たち ――中島みゆきにおける「リメイク」が語るもの――⑤
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回帰する歌たち ――中島みゆきにおける「リメイク」が語るもの――⑤

2014-05-03 12:00

    5 おわりに

     一九九五年の「夜会VOL.7 ―2/2」では、これまでの「夜会」とスタイルを大きく変え、(「二隻の舟」を除く全曲が)新曲で構成されることになった。「VOL.6」までの、過去の作品に新たな意味を与えるという「夜会」の方向性はここで大きな転換を迎えたわけである。「VOL.7」で生まれた新曲が、いつかまた新たな意味をはらんで回帰してくるとき、それを私自身の生というストーリーの中で受け止めることができればと願っている。

     「ローリング」の主人公が立っていた「荒野」も、「人待ち歌」の主人公が越えようとした「荒野」も、われわれが生きているこの世界のなかに広がっている。その「荒野」の風景は、一人ひとりの視点によってそれぞれに違うだろう。しかし、それぞれの視点から「荒野」を見つめ、そしてどこかへ向かって歩きだそうとするとき、中島みゆきの歌は翼のように回帰し、われわれに何かを語りかけるはずである。

    MIYUKOLOGIE


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