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ブルックリン物語 #06 ねえおじ様 "Daddy"
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ブルックリン物語 #06 ねえおじ様 "Daddy"

2016-04-28 11:00

    は僕のことをじっと見つめているときがある。


    僕が床でストレッチをしていたり、テーブルの前に座り朝ごはんの味噌汁をすすっていたり、それはトイレの便座に座っているときもである。

    気配もなくさっと現れて「巨人の星」の明子姉さんのようにじっと心配そうに見つめるのである。おそらく、


    「ねえ、ダディ。大丈夫?」

    と言いたいのだろう。

    相当ストレスを抱えていると、自分でも気がつかないうちに、大声でFワードを叫んでいたりすることがある。その自分の声の大きさに驚くほど興奮している。は体もミニチュアダックスで小さいし、ダディのストレスは相当伝染するのだと思う。


     大丈夫なのかな?

    ただただ不安と心配で見守るしか、彼女には術がないのだろう。しかしそのある距離を保ってじっと見つめる姿は、なによりもダディの高ぶった気持ちを落ち着かせ、冷静にさせるには十分な力を持っている。

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    ダディは外では「パパ」もしくは「ボス」と

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