ゲストさん のコメント
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忙しいと口にすると心を亡くす。慌ただしいなどというと心はなおさら荒れてゆく。わかっているつもりなのだが、立て込んでくるとさすがにメールの返事や FB のリアクションは鈍ってくる。 つい最近友達から「久しぶりに FB に記事 Post してたね。少しは落ち着いた?」とメッセージがきた。今時 SNS の普及でどこにいても人の生活を覗くことができる。毎日投稿していた人がしなくなると、そりゃ何かあったかむちゃくちゃ忙しいのだとすぐわかる。もろバレだったのだ。反省。少しは深呼吸でもして外に出よう。というわけで今朝は、『 Answer July 』の配送しがてらユニオンスクエア界隈をうろうろすることにする。
13 丁目にある僕が卒業したニュースクールの校舎を過ぎ北へ数ブロック歩くと、 17 丁目の角を右折すれば左手に「ふたご」はある。店の前で従業員らしきメキシカンの男性が、二人でじゃれ合いながら楽しそうに掃除をしている。 もしかしたらランチはやってないのかな? ドアを開ける。お店の中には一目見て日本人駐在員だとわかるご夫婦が休日モードで焼肉を楽しまれている。よかった。案内されるまま深々としたソファ席に腰を下ろす。座ると対面のウインドーに肉を焼く時に使うプラチナトックのライブラリーが目に入る。明治神宮のお神酒じゃないけれど、常連、サポーターに敬意を表しているのだなということが伺える。なんだか店の雰囲気はオシャレなダイニングといった感じだ。
とりあえず、急に口が日本で慣れ親しんだ焼肉モードになっていたので(どんな口だ?)、メニューを手にできた喜びで思わず自然と笑みがこぼれる。何にしよっかな?
ふたごでやってらっしゃるから「ふたご」分かりやすい。店の厨房側の壁一面に描かれたふたご経営者のポートレート。焼肉の聖地、大阪・鶴橋で焼肉店を営むお母さんのもとに双子が誕生。そんな彼らが始めた「ふたご」は現在日本と海外あわせて 40 軒はあって、ふたごで世界中の厨房を点々と回っているらしい。
早速オーダーしてみよう。
「$ 19 のカルビランチをいただきたいのですが、がっつり食べたいので追加の 9 ドルのカルビお願いできますか?」
「うちのランチは召し上がったことありますか? こんな感じになっておりますけれども。(とメニューの中のランチのページを指差す)もしよろしかったら召し上がって見て、それでも足りなかったらその時に追加された方がよろしいのではと思うのですが?」
なんだかとてもこなれていてありがたいのだけれど、焼肉新幹線モードの出鼻をくじかれたようで、ちょっぴり低速運転で悔しい。でも的確なサジェスチョンだ。
「あ、わかりました。じゃあ、キムチの盛り合わせだけでも先に追加で頼んでおこうかな」
「えーと、そちらもランチボックスのお写真ご覧くださったらわかると思うんですけれど、ボックスに既に入っておりますんでまずはそちらをお試しになって、それでもということであればその時にお考えになっては …… 」
「了解です!」
これでいいのだ。流れに乗っかるのが大事。とにかく大阪焼肉は目の前なのだ。
ほどなくボックスがやってきた。中を物色してみるとサウザンドドレッシングがかかったサラダ、牛すじと大根の煮込み、それにあったあった、キムチのプチ盛り合わせコーナー(カクテキ、キムチ)&ナムル、炊きたてご飯の上にはマリネドされたフライドチキンまで、そして生カルビとしいたけと玉ねぎとパセリ。なるほど、これはお試しになってからでも遅くない立派なラインナップだ。
47歳でポップミューシャンのキャリアを捨て、ニューヨークのニュースクールへジャズ留学する。20歳のクラスメイトに「ジャズができていない」と言われ、猛練習をすれば肩を壊し。自信喪失の日々の中、ジャズの種を蒔き、水をやり、仲間を得て、ようやく芽が出てきた。マンハッタンからブルックリンに越してきて5年。相棒・ぴ(ダックスフント)と住む部屋には広いウッドデッキがある。まだまだ、ジャズを耕す日々は続く。「プルックリン物語」「大江屋レシビ」「アミーゴ千里のお悩み相談」など、ブルックリンから海を越えてデリバリー!
うれしいランチがビシビシ伝わりましたよ
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