5枚目。
5th『Boys & Girls』
Pop meets Jazz. Jazz meets Pop.
ポップのデビューから数えると35周年、大江千里をSenri Oeがジャズにしてみようという企画アルバムをPNDで制作。この二人は同じ人だけれど別の世界で叩きあげられて来たツワモノ同士。風習もノリも全く違う世界で。でも音楽は一つなんだよなあ。そんなところへたどり着けないかな、からアレンジは始まった。
大江千里は思った以上に頑固だった。どうアプローチしても「うん」と首を縦に振らない。「難解にしないで欲しい」だの「空間に漂うコード感を変えるな」だの「詩があるのだから邪魔するな」だのほとんど「何様!」状態。ジャズアレンジを施す度に原曲の持つ世界から遠のくようで苦戦を強いられる。これが他人の曲ならばもっと楽しいのだろう。わかるだけに軽はずみにいじれない。