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理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.17】『歯科業界の人材紹介を Win-Win 以上の関係にするために』
2020-02-28 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.17】『歯科業界の人材紹介を Win-Win 以上の関係にするために』 弊社は人材紹介業の資格を3年前に修得しましたが、残念ながら紹介業の本格的な活動にはまだ至ってはいません。そもそも歯科衛生士紹介業を修得した理由は、時代の変化とともに人材紹介業社が歯科医院に歯科衛生士を紹介することが当たり前になってきている事に、物申したいという思いからでした。 歯科衛生士の能力や特性を見極めることもなく医院へ紹介していたり、歯科医院の状況を把握せず給料や福利厚生のみを見て申し込んでいたり、ただ仕事を探している歯科衛生士を院長に紹介しているだけで、本来の人材紹介業の役割である、医院と歯科衛生士の”マッチング”が機能していないのです。 『高いお金を支払って出来の悪い歯科衛生士を雇ってしまった』と言う院長先生や、『自分勝手な院長で、職場環境も悪い歯科医院だ』と言う歯 -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.16】『歯科衛生士としてのミッション、理想とする歯科衛生士像』
2020-02-26 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.16】『歯科衛生士としてのミッション、理想とする歯科衛生士像』 皆さんは、自分の”歯科衛生士像としてのミッション”や”理想的な働き方”、”キャリアプラン”について考えたことはありますか? 私の会社のミッションの一つに、【患者さんの笑顔をサポートする歯科衛生士の育成】を掲げています。これは、【患者さんを口元から美しく健康にしていくこと】が歯科衛生士のミッションの1つと考えているからです。 また、弊社が理想とする歯科衛生士像は、”仕事もプライベートも充実していること”、“健康的に美しく歳を重ねること”、”食事, 睡眠, 運動を意識して毎日規則正しく過ごし、万全のコンディションで臨床に臨むこと”と考えています。 理想的な働き方としては、 ①1日に診る患者数は6人前後で、臨床は4日間 ②週に1日は大学に通い(もしくはそれ相当の機関で臨床に役立つを研究し -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.15】『未だに消えない学歴差のコンプレックス』
2020-02-24 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.15】『未だに消えない学歴差のコンプレックス』 私は、2年制の歯科衛生士学校に入学しましたが、当時は歯科衛生士教育が1年間という専門学校もありました。確か1982年には歯科衛生士教育は2年制に統一されたと思います。それまでは1年間の専門学校教育で歯科衛生士の国試を受けることが出来たのです。2010年には歯科衛生士教育は3年生に義務化され、今は4年生の教育機関もあります。 非常勤で働き始めた2003年頃、歯科衛生士教育を3年生に移行する専門学校が出てくる中、2010年までには全校統一されると知って、『自分より知識のある若い歯科衛生士が数年後に誕生する』、『資格が有ればどこの歯科医院でも働ける、そんな考えは甘い』と私は危機感を持ちました。 また、看護師の姉からいつも『看護師は3年間の教育だけど、歯科衛生士は2年間でしょう、准看護師しと同じだよね』と言 -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.14】『完全予約制のタントレーニング個別レッスンのイベントを終えて』
2020-02-21 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.14】『完全予約制のタントレーニング個別レッスンのイベントを終えて』 先日、某デパートのイベントで美腔®︎ケアの一つ「タントレーニング」のセルフケアの方法を紹介してきました。完全予約制の個別レッスンのため、受講者は限られた人数になります。それでも二日間で20名の女性にご参加いただき、「美腔®︎ケアを受けたい!」と次回の予約をされていかれる方も半数近くおり、大変好評でした。 『美腔®︎』とは、ムシ歯や歯周病がないというだけではなく、大切な人と食事や会話が楽しめる健康的な口腔内を指します。フレイルで運動機能が低下してくる前に、ムセや唾液分泌量の低下、喉のつまり、顔の強張りなど必ずオーラルフレイルの症状が出ています。今回のイベントに参加された方々も、これらの症状を少しずつ感じ始めており「気にしていた、でも誰に相談したらいいのわからなかった」という共通の -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.13】『2度のスタディーグループ設立と挫折。そして、、、』
2020-02-20 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.13】『2度のスタディーグループ設立と挫折。そして、、、』 復帰して初めて受講したセミナーがイエテボリ大学DHブリギッタのPMTCセミナーでした。そこではじめて北欧の予防に対する考え方を知りました。そもそもスウェーデンには、ゆりかごから墓場まで、国の制度があります。歯科に関しては、幼少期にむし歯や歯周病について定期的な歯科受診と教育があり、日本の疾病に使用する保険制度とは全く異なります。 そんな予防先進国のセミナーは、私にはカルチャーショックでした。『私は歯科衛生士として何をして、何を学んできたのだろか?』と、今までの歯科衛生士人生を全否定されたように思いました。これをきっかけに歯科衛生士専門誌を購読したり、積極的にセミナーに参加したり、行動していきました。 しかし正社員と違い、扶養を外して働く私にはセミナーに参加するにも限界がありました。当時は -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.12】『理不尽なことがあっても、礼儀は忘れてはいけない』
2020-02-19 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.12】『理不尽なことがあっても、礼儀は忘れてはいけない』 1982年、秋田に嫁ぎ秋田市で就職先の歯科医院を探していた時は、歯科衛生士免許をもつ新卒よりも地元の短大を出た人材を採用する傾向が強く、歯科医院への就職は厳しい時代でした。私がどんなに歯科衛生士として予防業務に夢を抱いていても、法律が変わらないと歯科医院での就職は難しいと感じてしまうほどでした。 それから少し世の中が変わり、2番目の子が幼稚園に入ったタイミングでの就職は割とスムーズだったと思います。再復帰した年(1995年頃)に歯科衛生実地が算定できるようになり「歯科衛生士をパートでもいいから採用したい」と引く手あまたな状況になったのです。また、子供を持つ歯科衛生士への理解も変わり、子供を幼稚園に送り出してから帰宅するまでの短い時間を利用しての短時間勤務ができる医院が増えていました。かつ、 -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.11】『歯科衛生士は、身体のことを相談できる数少ない存在』
2020-02-17 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.11】『歯科衛生士は、身体のことを相談できる数少ない存在』 歯科衛生士3年目を迎えた春、歯科診療所の部門別に歯科衛生士10数名が集まり、スタッフルームでミーティングした時の事です。その時の議題が何であったかは記憶には無いのですが、自分が何を言ったかはっきり覚えています。 私は『例えば患者さんから「最近生理が不順で心配なんです」と相談された時には、患者さんの気持ちを受け止め、何かアドバイス出来る歯科衛生士になりたいです』と言いました。他の歯科衛生士の反応はなく、シーンとしたあるいはシラーとした嫌な雰囲気になっていました。議題は覚えていませんが、全くの見当違いな発言ではなかったことは覚えています。 しかしその時の雰囲気は、自分がトンチンカンな間違った意見を言ってしまったように思え、実に後味の悪いミーティングでした。あまりの反応の無さに、焦りから恥ずか -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.10】『社会的に自立して活躍できるようになりたい、と決意させた出来事』
2020-02-16 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.10】『社会的に自立して活躍できるようになりたい、と決意させた出来事』 私は子育て中の7年間の歯科衛生士業のブランクはありますが、この期間も何かしら仕事をしていました。当時は内職という自宅で自分のペースで出来る、1個何銭という単位の仕事がありました。髪につけるリボン作りをしたり、携帯電話など電子機器の一部になる部品を組み立てたり、チラシ折とポスティングなど色々体験しました。 内職は子どもが寝静まった夜中にラジオを聴きながら黙々と行いました。日中は子どもの機嫌やペースに振り回されながら1日を過ごしていたため、自分のペースで仕事が出来る内職はストレスフリーを感じました。内職も納期は決まっていますが、仕事量は自分で調整出来ました。最初は『1日2時間くらいで月1万弱程度のお小遣いが稼げたら』と考え始めたのですが、当時子育て以外没頭出来る物もなく、根気強さ -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.9】『病院や歯科医院はダメだしをもらう場所?』
2020-02-14 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.9】『病院や歯科医院はダメだしをもらう場所?』 1983年に歯科衛生士になり6年間働きました。その後、子育てのため7年間歯科業界から離れました。東京から秋田に嫁ぎ、近隣に頼れる親戚もいなかったため、初めての子育ては不安だらけでした。我が子が熱を出せば心配であたふたし、嘔吐や下痢をしたらオロオロし、直ぐにでも救急外来に駆け込みたくなるほど不安だらけの毎日でした。 子供を病院へ連れて行くと、私のような新米母親に優しく助言してくれる看護師も多くいました。当時の私の心配や不安を受け止めて共感してくれたことで、不安感が和らいだことを覚えています。 その一方で、機械的な対応で決まったセリフを言っているだけのような看護師も多くいました。また、『◯◯するから、それがダメ!』と強い口調で注意する医師も多く『子どもを病院に連れていく= 医師に注意されにいく』といった -
理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.8】『誰のために雪寄せをするの?』
2020-02-11 20:00理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.8】『誰のために雪寄せをするの?』 A歯科医院の院長からスタッフ同士のイザコザが起き、対処して欲しいと連絡がきました。原因は朝の雪寄せでした。雪が積もる地方の冬は、雪寄せという仕事が加わります。歯科医院の玄関はもちろん、患者さんが歩きやすいように歩道や駐車場と医院の規模によっては、雪寄せは大変な労力です。A歯科医院では、雪寄せ担当を決めていました。 事の発端は、一人のスタッフが朝礼ギリギリに出勤したため雪掻きをしなかったこと。朝礼で他のスタッフが『大雪の日は手が空いているスタッフも雪寄せを手伝って欲しい』と、一個人に対し言ったのではなく、全体に対して言いました。すると、その後、朝礼ギリギリに出勤したスタッフがマネージャーへ『なぜその日担当ではない私に言うのか』と不満を漏らしたのです。 イザコザが起きた日の雪積量は、今年一番と言われるくらいの大雪で
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