理想の歯科衛生士像【DHブログ - Vol.14】
『完全予約制のタントレーニング個別レッスンのイベントを終えて』
先日、某デパートのイベントで美腔®︎ケアの一つ「タントレーニング」のセルフケアの方法を紹介してきました。完全予約制の個別レッスンのため、受講者は限られた人数になります。それでも二日間で20名の女性にご参加いただき、「美腔®︎ケアを受けたい!」と次回の予約をされていかれる方も半数近くおり、大変好評でした。
『美腔®︎』とは、ムシ歯や歯周病がないというだけではなく、大切な人と食事や会話が楽しめる健康的な口腔内を指します。フレイルで運動機能が低下してくる前に、ムセや唾液分泌量の低下、喉のつまり、顔の強張りなど必ずオーラルフレイルの症状が出ています。今回のイベントに参加された方々も、これらの症状を少しずつ感じ始めており「気にしていた、でも誰に相談したらいいのわからなかった」という共通の悩みがありました。
『美腔®︎』タントレーニングは自宅でも出来る簡単なトレーニングです。毎日の習慣に取り入れて欲しいセルフケア習慣ですので、毎朝の歯磨き前やメイク前に、姿勢を正して鏡の前で30秒行う事を推奨しています。(参考動画:ニコニコ動画『自宅でできる「美腔®︎タントレーニング」』,参考記事:デンタルダイヤモンド社 DHstyle 2019.11号『25分メインテナンス&SPTの先にある!歯科衛生士によるイノベーション』)
この様なイベントを大手デパートで、しかも完全予約制で開催したのははじめでした。「(舌)タントレーニング」というワードに大変興味関心を抱いている方々が多いこと、予測していた以上に反響が高いことに私もビックリしています。今後の取り組みに早急に対応しなければと勇気をいただきました。
歯科衛生士になってから、過去に様々なイベントを経験しています。妊婦対象の母親教室、歯ブラシ教室、歯磨きからの健康教室などです。2003年には「歯磨き指導からセルフプロデュースへ」というテーマで、健康教室の開催や歯科衛生士雑誌にコラムを書いたこともあります。健康教室に参加していただいた方々には、その場で「ためになった!参加して良かった!」など好評をいただきましたが、その後、参加者が[歯科受診に行く]という行動までには行き着きませんでした。当時の私の実力不足もありますが、参加者自身が病気や口腔に対する困り事を身近で経験していなかったり、不安や危機感を自分事として捉えていなかったため、行動に結びつかなかったのだと思います。
今回のイベントの参加者は年齢層も高く、健康への悩みや不安を抱えていたため、[行動]への意思決定が早かったのだと思います。また、健康教室のあり方も、集団で開催するのではなく、完全予約制の個別レッスンというスタイルが、今のニーズにマッチしたのだと思います。
もっともっと自分に合った情報を求めている人たちに、情報提供出来るイベントや企画を考えていきたいと考えています。
~素敵な私たちでありますように~
長岐 祐子