スプラトゥーンを日々プレイしていて、どうしても気になることがある。

スプラトゥーンのランクバトル「Xマッチ」
自分の強さの指標である「Xパワー」と数値の近い8人がマッチングして
敵味方に分かれて勝敗を競うモードだ。

数値が近いとは言っても完全に同じではないので、
マッチングしている人の中で相対的に強い人もいれば弱い人もいる

だから戦力的にちょっと味方が強くて自分があまり活躍できなくても勝てる試合や
ちょっと敵が強くて自分1人が2人分の活躍をしないと厳しいと感じる試合というのが
どうしても出てきてしまうが、
これはマッチングのパワー幅が少しあるというゲームの仕様的な理由なので
致し方ないこととして割り切ることができる。

私が今回言いたいのは、それだけでは説明がつかないくらい
このレート帯にしては明らかにおかしい動きをしているぞと感じる人を
Xパワー2000~2100台くらいではしばしば見かけるということだ。

相対的に弱いとか下手だとかではなく、
そんな動きが通ると考えるのはちょっと人間をナメていないか?
とツッコミを入れたくなる類のムーブをしてくる人である。
そういう人が、敵にも味方にもたまにいる。



Xパワーのマッチング幅は何段階かに細かく設定されていると感じるが、
任天堂から明確に公言されているものとして、
Xパワー2000以上のプレイヤーは2000未満のプレイヤーとはマッチングしない
という区分けがある。
つまり2000以上は2000以上同士で、2000未満は2000未満同士でマッチングするということだ。

2000以上の上位リーグの中でも何段階かのマッチング分けがあると見られ、
2000未満の下位リーグの中でも同様と見られる。

ここで注目すべきなのは、その境界のレート帯、
特に上位リーグでパワーが一番低いXパワー2000~2100台くらいのレート帯である。
ここでは、同じ試合に参加している8人の実情が大きく異なる可能性が非常に高い

2000以上の上位リーグ所属が安定していて2300や2400にも届いたことのあるプレイヤーもいれば、
長らく1800~1900台が続いて今日晴れて上位リーグに上がれたプレイヤーもいる。
両者がこれまでに経験してきた試合の内容・質に隔たりがあるのは当然だ。

やはり上位リーグの参加者は意識が研ぎ澄まされていて、いろいろなところに注意が向いている。
危機を事前に察知する能力が磨かれている。
そういうプレイヤーが敵味方に集まっている中で、
いかにして敵の構えを観察し、狙いを読み取り、敵の隙を突いたムーブを自分から仕掛けられるか
ということを上位リーグでは競っている。

下位リーグでは注意を向けるべきところに向いていないプレイヤーも多いので、
敵のことをたいして考えず自分のやりたいこと、用意してきたことを最速でやるという
自分勝手なムーブが通ってしまう場合も多い

そしてそれが繰り返し通ると
「よしよし、俺もいい感じに上達してきたな!」
と感じるようになってしまう。

これが大きな罠だ。

その自分勝手なムーブは上位リーグでは通用しない。
それを知らず、自分がどれだけ上達したか上位リーグの人たちで試してやろう!とばかりに
意気揚々と自分勝手ムーブを発動させ、そして爆死。



しかし考えてみれば残酷な話だ。
前のステップで練習してそれでOKと言われたことが、次のステップではダメと言われる。
こんなに理不尽なことはない?

例えば学校で習う算数ではこんなことはないはずだ。
1年生の時に1+2=3と覚えて他の1桁の足し算もできるようになったのに、
2年生になったらいきなり「今まで使っていた+という記号は使えません」
そして本当は「1+2=4」でーす! などと言われるようなものである。

でもこれは本質を捉え違えてしまっている。
算数で言えばこういうことがある。
Q.1から100までのすべての自然数を足すと合計はいくつでしょう?
足し算自信ニキの2年生たかし君は言う。
「よし、足し算だな!
 1+2+3+4+……+99+100=
 100個足せばいいんだろ、計算問題は1年生の時にいっぱい練習してきたんだ任せとけ!
 ……答えは5050だ!」

お見事、正解である。
しかし学年が上がり、5050という答えをとうに忘れた6年生のたかし君に悲劇が襲う。

Q.1から100までのすべての自然数を足すと合計はいくつでしょう? 1分以内に答えてください。
「1+2+3+4+……+99+100=
 えええ、100個足すのを1分以内になんて無理だよー!!」

まさにこれである。
足し算をするということに2年生の時と6年生の時で何ら変化はない。
しかし時間という縛りがついた。
これはつまり、前提条件の変化である

暗算が超絶速くできる人は別として、
多くの人にとって自然数を100個足す計算を1分以内に行うことは不可能だ。

じゃあどうするかって? そこでたどり着くのが
(最初+最後)×個数÷2
という掛け算を使う計算方法だ。

前提条件が変わったから、足し算だけでは相手の要求に応えられない。



前提条件が変わると、見え透いた突貫や適当に使ったスペシャルでは跳ね返されてしまう
というのも起きていることはこれと同じだ。

自分が「数字を1個ずつ足し算して通用すると思い込んでいる6年生」なっていないか
今一度自分の姿を見つめ直したい。
もしそうなっていると気づいたとしたらラッキー、確実に一歩進めるから。





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