吉本興業 岡本社長の会見から思う論理的思考の必要性
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吉本興業 岡本社長の会見から思う論理的思考の必要性

2019-07-22 21:49
    ◎会見を見た率直な感想

    逃げずにきちんと記者会見を行い、5時間に及ぶ会見を曲りなりにもやり切った点だけは評価してもいいのではないかと思います。

    周りに言われてやらされた感はありましたが、入院して風化するまで逃げたりしないだけマシでしょう。

    ただ、内容自体は「社長による謝罪会見の中でも最悪」だったのではないでしょうか。

    理由を端的にまとめると、

    ・明確でない
    ・長い
    ・分かりづらい

    以上3点が原因ですが、細かいところを挙げればキリがないくらいダメダメでした。

    情報化社会の昨今、コンプライアンス対しての対応は各企業において必須項目と言えるものになっています。その中でこれほどの大企業が炎上に対する初動を致命的に誤り、その結果として行った謝罪会見がこのレベルだということに驚いた人も多いのではないでしょうか。



    ◎でも意外とそういう人は多いんです



    今回と同じ会見をテキトーな企業の管理職の方を連れてきて行ったとしましょう。
    すると、程度の差はあれどけっこうな確率で同じような結果になるのではないかと思います。

    なぜなら、日本人自体が「空気を読む」ことに代表されるような、いわゆるハイコンテクストなコミュニケーションを美徳とする文化があるからです。

    それに対して海外ではものごとをはっきり言うローコンテクストなコミュニケーションが主流ですね。

    近年日本でもビジネスの世界においては、海外のようにものごとをはっきり言うことが主流になりつつあります。特に海外の企業と取引のある商社の方などは顕著にその姿勢が伺えます。

    ただ、要点をまとめてわかりやすく相手に伝えるのってけっこう難しいんですよ。



    ◎そこで論理的思考(ロジカルシンキング)



    論理的思考の細かい話は置いておきますが、めっちゃ簡単に言うと
    「話を分かりやすくする技術」です。

    覚えておくと日常レベルで役に立つし面白いですよ。
    学生の方などは小論文などのレポートやスピーチの際に知っておくと非常に便利です。

    ①最初は結論から
     意識すれば簡単に出来ることですし、聞き手に回った時とてもありがたいです。
     話す側としても内容の整理がしやすくなります。

    ②次は結論を支える理由(論拠)を
     これも分かりやすく伝えるために必要なことで、結論と合わせて最初に述べてしまうことで
     「ああ、こういうことが言いたいんだな」と聞き手に明確に伝えることが出来ます。

    ③理由のあとは事例を挙げる
     端的に述べることで最低限の内容は伝わりますが、それだけでは説得力がありません。
     具体的な事例を挙げて、聞き手に納得感を与えるようにしましょう。

    ④最後にもう一度結論を
     具体性を持つ事例を挙げ、最後にもう一度結論を述べます。
     さらに事例と絡め、結論を補足するような内容を付け足せると更に説得力が増します。




    ◎岡本社長の質疑応答を例にしてみる



    まず原文です。

    記者:
    (一連の騒動を受けて)岡本社長の進退については?

    岡本:
    そうですね。まあ、取締役の方々と相談して、減俸と料率や、あるいは期間等もあるのであれば、それもそれぞれ相談しますし、今おっしゃられている進退ということに関しては、今、実はこの状況というか、まだまだいろいろ調査等、ヒアリング等がありますので、そのことをまずしっかりやり切るということと、いまお話いただいた、そういうしゃべりづらい環境があるのではということを真摯に受け止めて、まずそこを全力で変えていくということが、今やらなければならないと思います。


    分かりにくいですね・・・(笑)。
    質疑が万事このような感じでしたので、視聴していて苦痛でした。
    上記の回答を論理的思考を活用して分かりやすくしてみます。↓↓↓

    記者:
    (一連の騒動を受けて)岡本社長の進退については?

    岡本:
    はい、私の進退は「一年間の減俸50%」、このこと以外はまだ考えておりません。(結論)

    なぜなら、それよりも優先すべきことが2点ほどあるからです。(理由)

    まず1点目は、今回の騒動への対応をしっかりと行うことです。
    事実をはっきりとさせ、同様の事態を起こさない体制を作ることが必要だからです。
    (事例1)

    2点目は、社内の風土改革を行うことです。
    先ほどの質問でも、「上層部を恐れ自由に発言できない環境が問題なのではないか」という指摘をいただきました。今やらねばならないのは、まずそこを正すことだと思います。
    (事例2)

    よって私の進退は、現状では減俸以外の考えには至っておりません。
    処分の妥当性や、期間、料率が適正なものかは、今後経営陣と協議して参ります。(結論)

    どうでしょうか?
    何が言いたいのか、伝えるべき内容が分かりやすくなったのではないでしょうか。


    ◎偉そうに語っておいてあれですが


    私自身も社会人になってからしばらくは論理的思考なぞ知りませんでした。
    恥ずかしいスピーチや文書で上司に怒られることもしばしばありましたね。
    ただこういう技術を教わる機会があり、そこで自分を正すことが出来たのは幸いです。


    こんな会見をすることになる人は稀でしょうが、いざという時のためにも、論理的思考は大事なことだと改めて思いました。

















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