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男が軽蔑される点は多々あるが、中でも大きいのは道具へのこだわりだ。男は料理でもカメラでもオーディオでもゴルフでも分不相応なプロ級の道具をそろえたがる。それが無駄な投資に終わるのはほぼ確実だ。
男だって「弘法筆を選ばず」という格言は知っているが、(1)いい道具でないと、自分が悪いのか道具が悪いのか判断がつかない(2)うまくいかない場合、いい道具なら高値で売れる(3)自分は弘法大師ではない。
サラリーマンの友人がいる。社内で文書を作成するため、パソコンを使っている。この男は文書作成に苦しむたびに、原因をキーボードにあると断定し、キーボードを買い替えてきた。現在は最高級キーボードを使っている。ここまではわたしと同じだ。もちろんキーボードを変えても文章の改善は見られない。

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最終更新日:2023-03-24 18:00
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