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人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
“ミャーミャーミャー”
ウミネコが鳴く、まだ夜が明け切らぬとある港。
岸壁に設置されたボラード(船を繋留するための鉄の塊)に男は片足を乗せ、パイプをくゆらせている。
見た目は20歳そこそこである。
自撮りしてSNSに上げたいくらいの決めポーズだが、そもそもケータイなど存在しない昭和30年代。
それが却って“港、港に女を作る”マドロスにとっては好都合だった。

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最終更新日:2023-03-31 18:00
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