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とある地方都市のビジネスホテルの一室に、柳家喬太郎は居た。デスクの上には、選び終えた川柳の葉書と、楽屋から貰ってきた弁当があった。喬太郎は悩んでいた。このまま原稿を書いてしまおうか、それとも弁当のおかずで一杯飲んでしまおうか。締切までにはまだ余裕があるから、缶ビールとハイボールを優先させても問題はない。とはいえ、仕事は早く済ませてしまった方が良い。やはり原稿を書いてしまおう。しかし、酒に気が行ったまま原稿を書いたら、やっつけ仕事になってしまうのではないか……。喬太郎は葛藤した。
喬太郎は、ふぅ、とひとつ、溜め息をついた。とりあえず、どら焼きを食べる事にした。
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最終更新日:2024-04-19 18:00
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