閉じる
閉じる
×
確実なことは少ないが、一つだけ確実なことがある。確実なことがないという事実である。次に確実なのは時間ほど貴重なものはないということだ。若いころそれに気づいたにもかかわらず、時間を浪費してきた。それどころか、無駄なこと以外した覚えがない。
昔、ギターのアンプがほしくなったとき、市販の製品が高価だったため、自作しようと決心した。何度も電車で電気街に通って電子部品を買い揃え、それを組み立ててアンプを作ったが、雑音が大きくて使い物にならない。さらに研究を重ね、部品を買い換えて完成させると、雑音はさらに悪化していた。このとき費やした時間、金、労力がすべて無駄だった。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
チャンネルに入会して、購読者になればこのチャンネルの全記事が読めます。
入会者特典:当月に発行された記事はチャンネル月額会員限定です。
週刊文春デジタル
更新頻度:
毎週水,木曜日
最終更新日:2024-05-17 18:00
チャンネル月額:
¥880
(税込)
ニコニコポイントで購入
この記事は月額会員限定の記事です。都度購入はできません。