米国とウクライナが合意した30日間の即時停戦案に対し、ロシアのプーチン大統領は3月13日の会見で、「根本的な問題を除去するものでなければならない」と述べ、受け入れを事実上拒否した。

 一方で、「平和的手段で紛争に終止符を打つ考えには全面的に賛成だ」と停戦に前向きな姿勢も見せた。

 戦場で優位に立つロシア。本音では戦争継続を望むが、提案を拒否すれば世界的な反発を招く。いかにも両睨みの発言は、プーチン氏の股裂き状態と苦悩の深さを如実に示している。 
週刊文春デジタル