台湾の民進党・頼清徳政権の人事が中国を激怒させた。日本の自衛官トップの統合幕僚長経験者である岩﨑茂氏(72)を、行政院(内閣)のアドバイザーである「行政院政務顧問」に任命したことが3月21日明らかになったのだ。任命時期は日中韓の外相会談直前で、中国は「内政干渉は許さない」と表明し、日本政府に抗議した。

 岩﨑氏は航空自衛隊の戦闘機パイロットで、航空幕僚長、統合幕僚長などを経験し、退官後は防衛大臣政策参与も務めた。豪放磊落で知られ、統合幕僚長時代は「地方出張は戦闘機で行った」との逸話も伝わる。 
週刊文春デジタル