人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 蛭子能収さんの初期漫画に『芸術家は怒った』という名作がある。

 展覧会場で行われた芸術家のサイン会。並んでいたのは人じゃなく、豚と猫と犬と猿とカバ。

 会場に来ていた高齢の美術評論家らしき人物に、

「あんな連中が見に来るんじゃ君の絵もまだまだというところかな」

 と、貶され芸術家のプライドはズタズタ。帰宅後、家族相手にブチ切れるってストーリー。 
週刊文春デジタル