「母さんはすぐ迎えに来ますからね」

 そう言い残して、嵩(たかし)を置いていく母・登美子。

 演じる松嶋菜々子もまた、「ちょっと行ってきます」と、ひとり家を飛び出して――。 
週刊文春デジタル