5月2日、米ワシントン・ポスト紙はトランプ政権が「インテリジェンス・コミュニティ(IC)」で大規模な人員削減を行うと報じた。アメリカにはCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)、NSA(国家安全保障局)など18のIC、いわばスパイ機関がある。

 中でもトランプ氏が目の敵にしているのがCIAだ。現在2万2000人ほどと言われる職員から1200人程を削減する予定だという。CIAでは今年2月にも500人ほどが早期退職になったばかりだ。

 なぜトランプ氏はそこまでCIAを敵視しているのか。一つ目の理由は、「CIAが大統領選挙で自分が不利になる情報をメディアにリークした」と考えているためだ。米政府を裏で操る「ディープ・ステート(闇の国家)」の最も深いところにいるのがCIAだ、とも主張している。 
週刊文春デジタル